beacon

元Jリーガーの指導、人工芝G、阪南大への遠征…。台頭続ける盛岡誠桜が初の選手権予選準決勝で好勝負:岩手

このエントリーをはてなブックマークに追加

盛岡誠桜高は大応援に後押しされ、初の選手権予選準決勝で好勝負を演じた

[10.28 選手権岩手県予選準決勝 花巻東高 1-0 盛岡誠桜高 いわスタB]

 13年の男女共学化からまだわずか。グルージャ盛岡(現いわてグルージャ盛岡)などでプレーし、盛岡中央高ヘッドコーチとして選手権出場を果たしている秋濱克弥監督や、北海道コンサドーレ札幌やグルージャ盛岡でプレーした経歴を持つ工藤光輝部長の指導の下、盛岡誠桜高はメキメキと力をつけて、この1年間は新人戦、インターハイ予選、選手権予選でいずれも岩手4強入りを果たした。

 この日は、初の選手権予選準決勝で県内2冠の花巻東高と対戦。工藤部長にとって「(花巻東高の主力メンバーは)ヴェルディ(岩手)で指導していた子たち」という相手との戦いで、「前半はプラン通りに行きました」。

 普段は3バックだが、この日は4バックを採用。押し込まれた序盤を粘り強いまもりで切り抜けると、その後は「足下で勝負できる子が多い」(工藤部長)という特長を出しながら、攻め返すシーンを増やした。MF山口唯(3年)やMF久保楓(3年)が相手の状況を見て、判断を変えながらボールを前進。前線のFW佐藤一空(3年)や期待の2年生MF椿翔祐のハードワークもあり、得点の予感もさせていた。

 後半開始直後に失点し、本来の3バックへ移行。8分には右サイドを崩し。ファーサイドの佐藤一が決定的なヘッドを放つ。だが、相手GKのビッグセーブに阻まれて同点ならず。この後、GK菊地歩有斗(3年)の奮闘もあって1点差を維持したが、相手の厚い守りを破ることができず、準決勝敗退となった。

 盛岡誠桜は一昨年に人工芝グラウンドが完成し。冬場には工藤部長の母校である阪南大への遠征も実施してきた。工藤部長が「関東にはない経験ができる。(阪南大は)本当に良くしてくれる。プラスにしていきたい」という経験もレベルアップに繋げている。

 現2年生からは、県外生も受け入れて強化中だ。盛岡商高と遠野高をはじめとした公立勢に加え、花巻東、専修大北上高などの私学勢が台頭してきた岩手県の戦いで、さらに上へ。ここからが難しいことは理解している。それでも、工藤部長が「結果を求めて行けるチームにしていきたい」という盛岡誠桜がライバルたち以上の努力を続けて次は決勝、その上のステージを目指す。
 
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022

「ゲキサカ」ショート動画

TOP