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[MOM4059]丸岡MF岡俊樹(3年)_この日は“主役”に…「選手権のために丸岡に来た」男が流れを呼び込む同点弾!!

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ドリブル突破を図る丸岡高MF岡俊樹

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[10.30 選手権福井県準決勝 丸岡 2-1 北陸 テクノポート福井]

 北陸高との準決勝に挑んだ丸岡高は、開始早々に先制点を奪われる展開を強いられた。失点後は押し込む時間が増えたが、ゴール前での精度を欠き、思うようにゴールが奪えない。そうした中、気を吐いたのはトップ下でプレーしたMF岡俊樹(3年)だ。

 武器は「練習から誰よりも走ろうと意識している」ことで身に付けた運動量。「皆が焦っていて、遠くを見えないと思っていたので、なるべく近くに行って、みんなの間接視野に入るというか、できるだけみんなが見えるような位置に入ろうと思っていました」と振り返る準決勝はピッチの至る所に顔を出し、攻撃を潤滑にさせた。ボールを持ってから、仕掛けられるのも彼の良さで、前半8分には左サイドからカットインしたところを倒され、PA手前でFKも獲得した。

 16分には左クロスのこぼれ球を拾って、シュートを打とうとしたが、DFにブロックされた。奮闘しながらも1点が遠い展開が続いたが、24分には決定機が到来する。右から中へのワンツーを狙ったDF徳山港音(3年)のこぼれ球が目の前にこぼれてきた。「あまりゴールは見えていなかったけど、シュートを打つ前にパッと見たら右側が空いていたので、とりあえず右側にという感じで蹴りました」と瞬時に打ったシュートが決まり、北陸に追い付いた。「入った瞬間はホッとしました。みんなもホッとしたと思う。そういう1点になって良かった」。

 後半23分にMF渡辺祥気(2年)がゴールネットを揺らし、2-1での勝利となったが、岡からは納得した様子は見られない。「今シーズンで一番、最低なゲーム。自分の中では満足できること一つもなくて、点を獲ったことも満足できない。点が獲れたのは良かったかもしれませんが、結果論であって、内容としては何も詰まっていないゲームだった。ここから決勝までの1週間でもっと良い準備をしていかないといけない」。

 7月末のインターハイは、大会優秀選手に選ばれたFW小関晴人(3年)のプレーが目を惹いたが、岡の働きも大きかった。点を奪った今日のような主役としてのプレーではなく、心がけたのはチームメイトを活かす働き。「小関が裏に抜けて仕掛けたり、良さがどんどん出ていたので、そのサポートを徹底していた。自分のやるべきことはやれるようになったかなと思います」。

 そうした彼の活躍によって、ベスト16まで進出。「インターハイは凄く良い経験が出来た。個人的には初めての全国大会だったので、凄く楽しみでした。1回戦が日大藤沢と聞いた瞬間は正直、驚きました。2回戦のことは全く考えず、1回戦に挑んだので、まさか勝てると思っていなかった。良いゲームが出きて、勝てたので、自信になった大会です」。

「選手権のために丸岡に来たので、全国大会に出ないと意味がない」。そう口にする男は活躍を準決勝だけに留めるつもりはない。決勝でも岡らしいプレーができれば、自ずとチームとしての結果も付いてくるはずだ。
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(取材・文 森田将義)

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