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悲願の選手権初出場なるか…「何とか勝ちたい」高岡一高は夏に続き富山一と決勝で激突:富山

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高岡一高が4大会ぶりの決勝へ

[11.3 高校選手権富山県予選準決勝 富山工高0-2高岡一高 高岡スポーツコア]

 第101回全国高校サッカー選手権の富山県大会予選準決勝が3日に行われ、高岡一高富山工高を2-0で下し、4大会ぶりの決勝へと勝ち上がった。5日の決勝は富山一高と対戦する。

 風が強く吹き始めた第2試合。風上に立った高岡一は、その優位性を生かして序盤から相手ゴールに迫る。そして前半21分、ゴール右で獲得したFKをDF小林蓮(2年)が蹴ると、風の勢いも借りたボールは、鮮やかにニアサイドを抜ける。小林の「中学校の時以来」という直接FK弾で先制に成功する。

 さらに後半に入ってすぐの3分には、左サイドからFW絹野仁(2年)が入れたボールをエリア内で粘ってキープしたFW横田真冴斗(3年)が右足を伸ばして流し込み、リードを2点に広げる。富山工も後半23分に波状攻撃を見せるなどして反撃を試みたが、得点を奪うことは出来なかった。

 富山一との決勝は今夏のインターハイ予選に続いて、今年2度目。0-4で敗れている相手だ。松浦朗夫監督は「(選手権は)準々決勝で富一さんとやっているイメージがあって、久々に決勝で富一さんと出来る。僕らにも優勝する可能性があるので、何とか勝ちたい」と気合を入れ直す。

 勢いも味方にしたい。高岡一は10月29日の準々決勝の富山北部高戦、後半アディショナルタイムまで0-1で敗れていたが、延長戦に持ち込んで勝ち上がりを決めていた。「苦しい試合を経験できたので、今日も慌てるシーンはなかったかなと思います」。一段と逞しくなったイレブンに、松浦監督も目を細める。

 決勝の会場は準決勝と同じ高岡スポーツコア。高岡一高には、“ホームアドバンテージ”もある。「地元の中学生も見に来てくれる。いいところを見せられるようにしたい。僕らにも優勝する可能性があるので、何とか勝ちたいなと思います」。悲願の選手権初出場へ向け、王者を相手に正々堂々と立ち向かう。

(取材・文 児玉幸洋)
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