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[MOM4072]浜松開誠館FW坂上輝(3年)_DFのため、仲間のために走り、同点ヘッドも

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後半3分、浜松開誠館高FW坂上輝(3年=イーリス生野出身)が同点ヘッド

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.5 選手権静岡県予選準決勝 静岡学園高 1-2 浜松開誠館高 エコパ]

 元Jリーガーの青嶋文明監督が称賛する献身性。指揮官は、「この3試合ずっと献身的に走り続けてくれる。(彼には)本当に、日の目を見て欲しいですね」と評し、FW坂上輝(3年=イーリス生野出身)をマン・オブ・ザ・マッチに挙げた。

 浜松開誠館高の背番号9は、背中でチームを引っ張るFWだ。この日は静岡学園高との大一番。「あんまりプレーは良くなかったんですけれども、(自分は)走ることしかできないので、そこはずっと意識していました」。自らのタスクを80分間貫き、貴重なゴールも決めた。

 静岡学園の名古屋内定CB行徳瑛主将(3年)は技術力が高く、ボールを持つと長短のパスとドリブルによる攻め上がりも。実際、この日は1タッチの縦パスを通して応援席を沸かせ、ドリブルで大きく持ち上がるシーンもあった。坂上は「行徳選手に何もさせないように」マンツーマン気味でマーク。特に前半は行徳へのパスコースを遮断し、逆サイドにボールが行くよう誘導することに成功していた。

 献身的なランニングによって、相手ビルドアップのリズムを崩すことに成功。その坂上は頭で今大会初ゴールを決めた。0-1の後半3分、MF今井航(3年)の左CKに合わせて跳躍すると、GKの上からヘディング弾。「まず1点を返さないといけない。まだ選手権で1点も獲ることができていなかったし、上手くボールが来たのでねじ込んでやろうと思って気合で行きました」という一撃が同点ゴールとなった。

 坂上は後半13分にDF2、3人に囲まれながらもターンして右サイドへ展開。決定機の起点になると、20分にはDF2人を引き付ける動きで決勝点に絡んだ。試合終盤は行徳の攻め上がりを許すシーンもあったが、攻守両面で貢献度大の働き。坂上はそのハードワークが支えてくれるDFやスタンドの仲間たちのためであることを明かす。

「後ろはチームのために(目立たなくても)スライディングをいっぱいして体を張ってくれている。(一方で)前は点を獲ったらヒーローにもなれるので、チームのためにというのは後ろを見て思います。(スタンドの仲間たちなど)色々な人たちがサポートしてくれているので、色々な人のためにやろうと思っています」

 決勝でもDFや仲間たちのために走り、目標とするFW岡崎慎司のように泥臭くゴールを決めるだけ。「自分たちは選手権の全国に出て、そこから優勝することが本当に目標なので、この勝利したことは本当に嬉しいんですけれども、一喜一憂せずに次の試合に向けてまた準備していきたい」。必ず勝って、支えてくれた人たちを全国へ導く。

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(取材・文 吉田太郎)

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