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[MOM4090]履正社FW小田村優希(3年)_柿谷に憧れる“8番”が3戦4発!! 決勝で新作ゴールパフォ予告「期待しといてください」

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履正社高FW小田村優希(3年、写真右)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.6 選手権大阪府予選準決勝 履正社高 2-0 大阪商大堺高 ヨドコウ]

 履正社高に大阪府予選決勝への切符をもたらしたのは、憧れの8番を背負ったFW小田村優希(3年)だった。「前の選手なのでチームを勝たせて当たり前」。そんな強気な言葉を口にするトップ下のアタッカーは予選全3試合連続得点でチーム最多の4ゴールを記録。12日の決勝でも自身の得点で「意地でも突破する」と力を込めた。

 準決勝の対戦相手は大阪府リーグ3部所属ながら並み居る強敵を次々に破り、史上初めてベスト4までたどり着いた大阪商大堺高。夏の全国総体ベスト16で優勝争い本命と目される履正社はこの日、守備を固める相手に苦戦を強いられたが、前半32分に試合を動かした。

 それまでマンマークを受けていたMF名願斗哉(3年)が一瞬のスキを突いてペナルティエリア左をえぐり、折り返しのパスを送ると、ゴール前の混戦でエースにFW古田和之介(3年)が反応。右足シュートは相手GKのファインセーブに阻まれたが、絶妙な動き出しを見せた小田村がこぼれ球を押し込んだ。

 2回戦の大阪偕星学園高戦(○3-0)で1ゴール、3回戦の大阪産大附高戦(○3-1)で2ゴールを挙げていた小田村はこれで3戦連発。「めっちゃうまい選手ではないので、どれだけポジショニングで勝負できるかは常に意識している」というポジショニングが光り、準決勝でも結果を出して見せた。

 高円宮杯プレミアリーグWESTでは負傷離脱が続いたMF森川楓大(3年)の穴を埋めてボランチでプレーしていたこともあり、ここまでノーゴール。一方、大阪府予選ではプレミアリーグで得点王争いを繰り広げる古田が苦戦している中、森川の復帰でトップ下起用に戻った小田村が4ゴールを記録しており、相手の戦い方に応じてヒーローが現れている格好だ。

 それでも小田村は「プレミアと大阪予選の戦い方は相手も違っているけど、もっとプレミアでも得点していきたい」と本音を吐露。今大会での活躍にも「自分としては僕は全国で優勝するためにやっているし、大阪予選で3試合決めたからって特にない。自分としてもチームとしても目標は日本一なのでまだまだ。次も決めていきたい」と満足した様子はない。

 そうしたあくなき姿勢は地元大阪で育ったFW柿谷曜一朗(名古屋)から学んだものだという。小田村にとって、柿谷は幼少期からのヒーロー。履正社で着けている背番号8はもちろん偉大な存在にならったものであり、得点後に見せるゴールパフォーマンスではエンブレムにハートを描くポーズを見せるなど、柿谷のレパートリーを参考にしているという。

 そんな小田村のこだわりは観客を“魅了する”こと。「できるだけ観客を楽しませたいし、楽しませてナンボやと思うので、そういうところは意識している」。今大会最多の大観衆が見込まれる12日の決勝・興國戦では、新作ゴールパフォーマンスも用意する構え。「違うのを持っていくんで次も期待しといてください。どういうのがあるんやろうって思ってもらいたいですね」。4戦連発での全国行きを力強く誓った。

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(取材・文 竹内達也)

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