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[MOM4101]広島皆実FW藤井颯天(3年)_「今度こそ全国に…」背番号10がチームを決勝へと導く2ゴール

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2得点を奪った広島皆実高FW藤井颯天(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.12 高校選手権広島県予選準決勝 広島皆実高 3-0 沼田高 広島広域公園第一球技場]

 押し気味に進めながらも沼田の守りを崩せなかった広島皆実高だが、後半12分に小熊和人監督が「人とボールがかかわって、理想的な形だった」と評した先制点が生まれる。複数の選手によるパス交換でエリア内左サイドを攻略すると、最後はFW岡本敬大(2年)のパスを受けたFW藤井颯天(3年)がワントラップから右足で蹴り込んだ。

「相手と相手の間など、狭いスペースに積極的にボールを入れる練習を最近やっていた」と振り返った藤井颯は、「ああいう形は得意。トラップしたときに『決まったな』と思った」と笑顔。会心の表情でコーナーフラッグへと走ると、ピッチ上の選手や控え選手が次々と駆け寄り、喜びの輪ができた。

 さらに後半31分には、左CKを中央で待ち構えてヘッドで合わせて2点目。1点目と同じくFW岡本のアシストからゴールを決め、「良いボールが来たので、感謝しています」と後輩を称えた。前半はチャンスがありながらも決められなかったが、「気持ちを切らさないようにやっていた」という後半に貴重な働きを見せた。

 プリンスリーグ中国で選手権予選による中断までに9連敗を喫し、10チーム中9位と降格圏で苦しんでいる。選手権予選後に3試合を残しており、「全部勝って、後輩たちにもプリンスリーグで戦ってもらいたい」との思いを持つが、その前に、まずは2年ぶりの選手権出場で勢いをつけたい。

 20日の決勝は、自身初の全国大会を目指す一戦でもある。小学生のときも、中学生のときも、あと一歩で届かなかった。「これまでのサッカー人生で、全国大会に出たことがありません。ずっと逃してきたので、今度こそ全国に行きたい」。チームのために、自分のために、決勝でもゴールで貢献することを誓う。
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(取材・文 石倉利英)

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