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「自分たちの力不足」。日本一目指した市立船橋は逆境乗り越えることできず、千葉決勝で敗退

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日本一を目指した市立船橋高は涙の敗退

[11.12 選手権千葉県予選決勝 市立船橋高 0-2 日体大柏高 フクアリ]

「本当に市船として千葉県を制して、自分たちが目指していたところは日本一だったので、ここは通過点としてやっていかなければいけなかったけれど、本当に躓いてしまっていたので力不足でした」。市立船橋高のゲーム主将を務めたMF北川礁(3年)は予選敗退の悔しさを滲ませながらも、気丈に言葉を繋げていた。

 市立船橋は準決勝から先発5人を入れ替え。プレミアリーグ同様、守備に重きを置きながら戦い、奪ってから縦に速い攻撃を見せる。ボールを保持され、守る時間が増えていたものの、奪ったボールをFW郡司璃来(2年)にボールを集め、そのボールキープ、ドリブルで相手を押し返していた。

 前半7分にはFW芦沢颯太(3年)のドリブル突破から最後は左WB内川遼(2年)がフィニッシュ。19分にはこぼれ球に反応した郡司がミドルレンジから右足ボレーを打ち込む。また、サインプレーのFKから郡司が右足シュートを打ち込むシーンもあった。

 前半はGK佐々木海翔(3年)の好守もあって無失点。だが、後半立ち上がりにクリアが相手の前に転がってしまう不運もあって2点を奪われてしまう。北川は「2点目取られたときにはだいぶ焦りというものがあったんですけれども、自分キャプテンとして『流れを持って来れる』と言っていたので『まずは1点』と」。ピンチを作られながらも2点差を維持し、繰り返し攻め続けていた。

 押し返す時間を増やしていた市立船橋は1年生FW岡部タリクカナイ颯斗が決定的なシュートも。だが、1点が遠い。そして、40+1分には交代出場したチームリーダー・MF太田隼剛(2年)の左CKに郡司が頭から飛び込んだが、1バウンドしたシュートはクロスバーを超えた。

 0-2で敗戦。インターハイ予選に続く夏冬連覇、そして2年ぶりの選手権出場には届かなかった。主力選手を複数欠く中、ピッチに立った選手が良く戦った市立船橋だが、北川は「全ては自分たちの力不足だった」。すぐにプレミアリーグEASTが再開。悔しい敗退から切り替え、昨年のように残留を果たしてリーグ戦を終える。

(取材・文 吉田太郎)
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