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[MOM4107]大津FW山下基成(3年)_「小林の脇役じゃない。今日は彼が主役」…成熟した連係から流れ呼び込む先制弾!!

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貴重な先制点を奪った大津高FW山下基成(3年)が歓喜のポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.12 選手権熊本県予選決勝 大津高 4-0 ルーテル学院高 水前寺]

「もう小林の脇役じゃないですね。今日は彼が主役になっていました」

 大津高・山城朋大監督が選手権切符獲得後、そんな言葉で賛辞を贈った相手は、FW山下基成(3年)だった。

 受けて立つのではなく、立ち上がりから仕掛ける――。大津のゲームプランにとって肝だったのは明らかに先制点。これが奪えないようだと難しい試合になる可能性もあっただけに、「あのゴールがやっぱり大きかった」(平岡総監督)。

 クロスボールが長身FW小林俊瑛(3年)に上がるとき、「こぼれを必ず狙っている」と山下が言えば、小林も「絶対に拾ってくれる」と信頼を口にする。前半9分、ファーサイドに上がったハイクロスを小林が「任せた」とばかりに頭で折り返した先には、当然のように山下がいた。

「インターハイから(先発で)試合に出させてもらうようになって、高円宮杯プレミアリーグでもトップレベルの強豪とばかり試合を重ねられて自信になった」(山下)

 小林とのコンビネーションはすっかり成熟し、阿吽の呼吸が存在する。献身的にプレーしながら、良い意味で“美味しいところ”を持って行けるようにもなってきた。

「小林の後ろに山下が必ず入ってくれて拾えている。あれができるようになったのは本当に大きい。体を使ってしっかりボールを収められるようにもなった」(山城監督)

 次の舞台は選手権。全国舞台でもチームの勝利のために献身するスタイルは維持しつつ、しかし単なる脇役に収まるつもりはない。

「全国優勝しかないと思っている。そこに貢献したいし、やるからには得点王を目指したい」

 夏から先発の座を射止めた男は、大津のもう一つの得点源ともなって初の日本一を引き寄せに行く。
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(取材・文 川端暁彦)

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