beacon

[MOM4110]高川学園DF藤井蒼斗(2年)_完封へと導いた、腕章&“伝統の背番号”託されたゲームキャプテン

このエントリーをはてなブックマークに追加

キャプテンマークを託される高川学園高DF藤井蒼斗(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.13 高校選手権山口県予選決勝 高川学園高 1-0 西京高 維新みらいふスタジアム]

 県内最多を更新する28回目の出場を決めた高川学園高のキャプテンマークを巻いていたのは、2年生だった。DF藤井蒼斗(2年)は右サイドバックでフル出場し、西京高を1-0で振り切っての4年連続出場に貢献した。

 今年度のキャプテンはDF山本陽(3年)とDF武藤尋斗(3年)の2人だが、山本が負傷でメンバー外になったこともあり、選手権予選前に選手間で話し合った結果、藤井がゲームキャプテンに指名されたという。昨年度のキャプテンで、選手権の全国大会で選手宣誓の大役を務めたDF奥野奨太(現駒澤大)、一昨年度のキャプテン、MF新山大地(現立正大)など、歴代のチームリーダーが背負った同校伝統の背番号13も託された。

「相手はサイドに速い選手を置いて、1対1の突破からのクロスで得点を狙ってくる。自分が負けたら失点するという強い気持ちで臨んだ」と振り返るように、マッチアップする相手を粘り強い対応で封じた。1-0で迎えたハーフタイムには「ディフェンスラインの選手から『俺たちが守るから、ゴールを決めてくれ』といった良い声が出ていた」といい、「絶対に無失点で守ってやろうという気持ち」で迎えた後半も、藤井だけでなくチーム全体で相手の攻撃に立ちはだかり、勝利の瞬間を迎えた。

 昨年度も1年生ながら選手権予選決勝に先発出場。センターバックと右サイドバックでプレーし、チームは勝利したものの「めちゃくちゃ緊張して、何もできなかった」との苦い思いが残った。今回の予選でゲームキャプテンを務めるにあたって「あの経験があったおかげで、学年に関係なく、強く要求できるようになった」と語り、「3年生に対して言えないことがある、ということはない」というリーダーシップを発揮した。

 昨年度は選手権の全国大会でも30人の登録メンバーに入り、試合ごとの20人のメンバーにも何度か入ったが、出場機会はなかった。チームはベスト4まで勝ち上がって国立競技場でもプレーし、「先輩方が結果を残してくれて、自分たちに良い思いをさせてくれた。次は自分たちが後輩たちに、そういう思いをさせてあげる番」との思いがある。今年度は自らピッチに立ち、チームを引っ張って勝利に導くつもりだ。
★高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチを応援するsfidaは、第101回全国高校サッカー選手権大会のオフィシャルパートナーです。


 挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!

sfida 2022秋冬COLLECTIONはこちら

(取材・文 石倉利英)

●【特設】高校選手権2022

TOP