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[MOM4117]東山MF阪田澪哉(3年)_全国へと導く2ゴール!! 勝負強さ発揮したJ内定選手「今日は点がほしかった」

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東山高MF阪田澪哉(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.12 選手権京都府予選決勝 東山高 3-0 京都橘高 サンガS]

 ここぞで見せる勝負強さを、大舞台でも発揮した。セレッソ大阪加入が内定している東山高MF阪田澪哉(3年)は、決勝戦で先制点を含む2ゴールの大活躍。1点目はサイド深くからの折り返しをゴール前であわせ、2点目も右サイドからのFKを味方が折り返したところを押し込んでいる。「準決勝ではチームが苦しむ試合展開で決められなかった。今日は点が欲しかった」とゴールを渇望していた中で結果を出し、今大会を通じても5試合8ゴールと得点力を発揮している。

 笑顔で京都大会を終えたが、全てが満足できたわけではない。チームは優勝候補に挙げられ、個人でもC大阪への加入内定やU-18日本代表での活躍により注目度が右肩上がりとなる中、相手チームからの警戒は厳しくなる。以前ならサイドでボールを受けて、1対1の状況から自慢のスピードを生かして局面を打開していた。それが1対2や1対3と複数の選手で対応されるようになり、思うように突破できない場面も見られる。その分、手薄となる他のエリアを突くなどチームとしての攻撃は強力なのだが、阪田個人のパフォーマンスだけに言及するなら、彼が持つポテンシャルはこんなものではないはずだ。決勝戦を見に来ていたC大阪の関係者も「もっとできるよ」と期待を口にしていた。

 阪田自身も高いレベルで戦うために、ドリブルを磨くことと並行して、プレーの幅を広げることにも取り組んだ。サイドから中央に入って特徴を生かしたり、ゴール前で得点を決めることに、成長の跡が見られる。「味方に上手い選手が多いので、中に入ってプレーすることはコーチからも言われています」とプレーエリアを限定せず、チームに貢献しようとしている。「サイドでスピードを生かしたドリブルが一番だけど、それだけじゃ駄目。『中央でも、こんなことができるんだ』ということができればアピールにもつながる」と話している。

 今年は選手権本戦の前にワールドカップが開催される。東山高OBのMF鎌田大地は日本代表の中心選手として、世界の祭典へ挑む。「東山の卒業生がワールドカップの舞台に立つのはすごいこと。(将来的には)高卒でプロに入る自分にも可能性があるはずだし、目指さないといけない」と目線を上げた。

 目標は全国制覇と公言してきた今シーズン。「新チーム発足から日本一しか考えていないし、目標をブラさずにやってきた。全国大会では、自分のゾーンから得点を決めたい」。さらに輝きを増して、頂点を目指す。
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(取材・文 雨堤俊祐)

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