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走力抜群の広島皆実WB金山佳吏が走って、走って初のゴールと…

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後半21分、広島皆実高の右WB金山佳吏(3年=サンフレッチェくにびき出身)が同点ゴール

[11.20 選手権広島県予選決勝 広島国際学院高 1-1(PK1-2)広島皆実高 広島広域公園第一球技場]

 初の経験をする決勝戦となった。広島皆実高の右WB金山佳吏(3年=サンフレッチェくにびき出身)は後半21分、MF岡本敬大(2年)のスルーパスで抜け出してGKをかわすと、切り返しから「浮かさないように意識」して右足一閃。これが貴重な同点ゴールとなった。

「結構(得点を)求められていたけれど全然入らなかったので、今日入って良かった。プリンスリーグは取っていません。公式戦は多分ゼロ」というDFが、大一番で貴重な“初ゴール”。走力に自信を持つ金山は前半から積極的に空いたスペースへのランニングを繰り返し、カットインシュートを放つなど“危険”な存在になっていた。そして、得点シーンでは連動する形で一気に加速。DFの背中を取り、GKもかわしてゴールを破った。

 抜け目なくスペースを狙っていた金山は、後半アディショナルタイムにもスルーパスに反応。スプリントしたが、わずかに届かず、2得点目とはならなかった。また、足を攣らせて延長前半6分に途中交代。「基本、足攣ったことがなかったので。今日初めて攣りました」。大応援もあって前半は緊張。その分、足を使ってしまった部分があったかもしれない。広島決勝でゴール、攣って交代という初の経験をすることになった。

 右WBのポジションから一気にスペース、ゴール前へ一気に飛び出していく動きは相手にとって脅威。金山は全国大会でもチームのために走って、ボールとチャンスに絡む意気込みだ。「今日みたいに裏の抜け出しとかどんどんしたいし、走力では負けたくないです」。ボールに係わって積極的に縦パスを通すことも特長。WG藤井永遠(3年)とともに右サイドで高速アタックを見せ、奪い返しの速さでも貢献する背番号2が全国でも走り勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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