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MF徳永涼主将「2冠を目指して頑張ります」。前橋育英は難敵・日章学園戦から夏冬連覇への挑戦スタート

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前橋育英高は夏冬連覇に挑戦する

 インターハイ王者は難敵との初戦から夏冬連覇への挑戦をスタートする。“上州の虎”こと前橋育英高(群馬)は、今夏のインターハイで13年ぶりの日本一。2冠へ向けて群馬県予選を突破した前橋育英は、12月29日の選手権初戦で日章学園高(宮崎)と戦うことが決まった。

 日章学園は県予選決勝で12-0の圧勝。オンライン抽選会の代表インタビューで相手の印象を問われた前橋育英MF徳永涼主将(3年)は、「県の決勝で大差で勝っていて、凄く勢いのあるチームだと思います」と口にした。相手は多彩な組織的なパスワークが特長。宮崎内定のMF金川羅彌(3年)やCB工藤珠凜主将(3年)、高速右SB藏屋明徹(3年)、強力FW田上遼馬(2年)ら個性的な選手も揃い、インターハイでは16強入りしている。

 前橋育英に油断はない。同じく夏冬連覇を目指した09年度の選手権は香川西高(香川)に2-3で敗れて初戦(2回戦)敗退。山田耕介監督は今夏の優勝直後に「2009年インターハイで優勝させてもらって、高校サッカー選手権1回戦負けですよ。バシッとやっていきたいと思います」、また徳永も「現状に満足することなく、ひたむきに、また謙虚に、一戦一戦に向けて準備して行こうと思います」」と引き締めていた。

 夏明けのプレミアリーグEASTでは、3試合連続0-1で敗れるなど悔しい経験も。選手たちは選手権予選もまた課題とし、意見を出しあいながらレベルアップを目指し続けている。U-18日本代表の徳永、日本高校選抜のMF根津元輝(3年)、U-17日本代表のMF小池直矢(3年)、インターハイ決勝で決勝点のFW高足善(3年)ら個にも注目が集まるが、「全員が刺激し合えるのが自分たちの良いところ」と徳永。仲が良く、オンオフの切り替えもできるというチームは一体感も持って選手権に臨む。

 対戦する日章学園の工藤は、前橋育英について、「夏の王者であり、本当に実力のある素晴らしいチームだと思います」とコメント。その上で「自分たちの強みであるパスサッカーを全国の舞台で魅せたいと思います。県の代表として県勢10年ぶりの日本一を達成し、宮崎県に優勝旗を持って帰ります」と誓う。

 一方の徳永も「組み合わせが決まってやってやろうという気持ちでいます。まずはチャレンジャー精神を忘れずに2冠を目指して頑張ります」と宣言。夏の王者は挑戦者精神を持って難敵に挑み、大津高(熊本)、昌平高(埼玉)など激戦区となったDブロックを一戦一戦勝ち上がる。

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