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成立学園が19年ぶり選手権勝利!八木玲主将は「うれしいというよりホッとしています」

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成立学園高のボランチでプレーする主将のMF八木玲(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.28 選手権開幕戦 成立学園高 3-2 津工高 国立]

 成立学園高(東京B)にとって17年ぶり3回目となる全国高校サッカー選手権大会。前回出場した第84回大会では、初戦で作陽高(岡山)に敗戦を喫していたため、選手権での勝利は初出場の第82回大会以来19年ぶりとなる。国立競技場での開幕戦という重圧も相まったが、見事3-2で初戦を突破した。

「自分たちはチャレンジャーという気持ちがあるので、『まず一つ』ということを大事にしてきました。勝てたことはうれしいというよりホッとしています」。主将のMF八木玲(3年)はそう安堵した。

 3ゴールを奪った中で、八木はチーム2点目となるFW佐藤由空(3年)のゴールをアシスト。前半終了間際の40分に右CKでキッカーを務めた八木は、佐藤の頭にドンピシャのクロスを入れた。「自分の長所がキックの部分なので、そこは結果として出てよかった」と笑みを浮かべた。

 4-2-3-1のダブルボランチの一角に入る八木は、「守備のところは横地にまかせてある」とボランチの相棒に信頼を置く。豊富な運動量でボールホルダーにプレッシャーをかけて、セカンドボールへの嗅覚にも優れるMF横地亮太(2年)がいることで、攻撃に軸を置くことができているという。「自分は攻撃の初めというところで、前の選手がやりやすいように攻撃の形を作っていけたら」。パスをつないでいくスタイルの成立学園において、背番号10が起点を担っていく。

「ミスが多いと苦しい展開になってしまう」と山本健二監督が挙げたように、パスのズレが見られたことも確かで、3-0から3-2まで追い上げられる要因のひとうだった。八木は、「自分が中心となってやるサッカーなので、自分は1試合を通してミスなしでいかないとチームが回らなくなってしまうので、大きな責任を持って次はできればと思っています」と次戦以降への決意を固めると、「自分たちらしいサッカーで次も勝ちたいと思います」と必勝を期した。

 成立学園の次戦は、12月31日。2回戦で日本文理高(新潟)と立正大淞南高(島根)の勝者と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
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