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ブレイク候補の2年生FW網代2発!尚志が徳島市立に3-0快勝!

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前半11分、尚志高FW網代陽勇が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.29 選手権1回戦 尚志高 3-0 徳島市立高 ニッパ球]

 ブレイク候補の2年生FWが2発! 第101回全国高校サッカー選手権1回戦が29日に行われ、尚志高(福島)対徳島市立高(徳島)戦はFW網代陽勇(2年)の2得点などによって3-0で尚志が勝った。

 プリンスリーグ東北2位で来季のプレミアリーグ昇格を決めている尚志とプリンスリーグ四国2位・徳島市立との実力派対決。尚志の先発は日本高校選抜GK鮎澤太陽(3年)、U-17日本高校選抜右SB鈴木大翔(3年)、CB山田一景(3年)、CB市川和弥(2年)、左SB白石蓮(2年)、ダブルボランチが神田拓人(2年)と岡野楽央(3年)、右SH安齋悠人(2年)、左SH吉満迅(3年)、2トップは鈴木虎太郎(3年)、網代が構えた。

 一方の徳島市立の先発は、U-17日本高校選抜GK藤澤芭琉(3年)、右から花房玲遠(3年)、瀬口竣介(2年)、稲川陽友(3年)、山本煌大(2年)、21年U-17日本高校選抜の河合侑馬(3年)と並ぶ5バック。織田大翔主将(3年)、山座拓達(2年)のダブルボランチ、林秀太(3年)と河村壮真(3年)が2シャドー、最前線に秋月大和(3年)が構えた。

 3分、尚志は安斎とのコンビから右サイドを抜け出した鈴木大が1人をかわしてラストパス。これを鈴木虎が合わせるがDFがブロックする。対する徳島市立は10分、右CKから稲川のヘッドが左隅を捉えるが、尚志GK鮎澤が必死に手を伸ばしてかき出す。

 ボールを保持してコンビネーションで局面を打開する尚志は11分、左の吉満のパスを網代が1タッチで左前方のスペースへはたく。ボールを受けた鈴木虎が右足シュート。GKが処理しきれずにこぼれたボールを網代が右足で押し込み、尚志が先制した。

 徳島市立は瀬口や山座が勢いを持ってインターセプト。連係から林がシュートを放つシーンもあったが、尚志は切り替え速くボールを奪い返す。CB山田が身体能力の高さを生かしたインターセプトを見せたほか、GK鮎澤も安定したプレーを続ける。

 逆に安斎の突破、クロスなどでゴール前のシーンを創出。34分には鈴木虎とのコンビで鈴木大が一気に抜け出してGKと1対1となった。だが、左足シュートは徳島市立GK藤澤がストップ。1点差を維持した。

 後半立ち上がり、徳島市立は前半途中に投入されたFW笠原颯太(2年)が絡む形でラストパス。また、FW鈴木悠哉(1年)を送り出し、交代出場組のコンビネーションや河合のロングスローも交えて反撃するがが、尚志は鈴木大の幅広いカバーリングなどで同点を許さない。

 尚志は後半9分に縦パスで抜け出した鈴木虎が独走。だが、シュートを打ちきれない。またサイドからラストパスまでは持ち込んでいたが、シュートやラストパスの精度を欠いてしまう。尚志はFW笹生悠太(2年)、MF山本叶多(3年)、MF若林来希(2年)と攻撃性能の高い選手たちを投入し、2点目を奪いに行くが、徳島市立は山本の素晴らしいカバーなどで粘り強く守る。

 それでも尚志は29分、右ショートコーナーから山本が右足クロス。笹生が競ってこぼれたボールを網代が左足ダイレクトボレーで叩き込み、2-0とした。尚志はさらに33分、網代の落としを岡野が左足ダイレクトで決めて3点目。終盤、尚志はDF高瀬大也(2年)とMF出来伯琉(2年)、徳島市立はMF泉壮真(3年)、DF野々村泰成(3年)、MF山口凜太郎(1年)が出場した。尚志は最後まで集中した守備を継続。網代の全3得点に絡む活躍もあって3-0で勝ち、初戦突破を果たした。

(取材・文 吉田太郎)
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