[MOM4152]日本文理FW杉本晴生(3年)_「裸になるとすごい」3年間で肉体改造に成功したFWが会心の2発
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 選手権1回戦 日本文理 2-1 立正大淞南 味フィ西]
県予選で苦しんできたFWが全国大会のピッチで大きな結果を残した。日本文理高(新潟)のFW杉本晴生(3年)は試合開始15秒の先制点に続き、1-1で迎えた後半34分に値千金の決勝点。新潟県予選は通算1ゴールだった背番号9が全国の初戦でいきなり2ゴールを叩き込んだ。
「予選でなかなか点を決められず、チームに迷惑をかけていた。焦りもあったし、みんなが決めている中で足を引っ張っている感覚があった」。県予選の5試合で合計24得点を記録した日本文理の中で杉本のゴールは1点のみ。それでも「仲間は『切り替えろ』と前向きな声をかけてくれた。仲間に感謝したい」と大舞台で大きな仕事をやってのけた。
駒沢隆一監督も「いつ目覚めるのかという状況で全国大会を迎えて、ゴールが遠い状況が続いていたけど、ここに来て貴重な2発。良さを出してくれた」と目を細めたが、「入学当初は本当に小柄だった」(駒沢監督)という。それでも「地道に筋トレや食生活をコントロールして、今は裸になると、すごい体をしている」というほどの肉体改造に成功した。
入学当初は166cmだった身長は172cmに伸び、58kgほどだった体重も「68kgから70kgぐらい」(杉本)に大きくなった。「FWなので、ひ弱だったら通用しない。3年間、体作りにこだわってきた」と、器具を使ったウェイトトレーニングだけでなく、「競り合いでは背中を使うから」と懸垂も10回を5セット、毎日欠かさず続けてきた。
2トップを組むFW曾根大輝(3年)は180cmと杉本より長身だが、ハイボールの競り合いではジャンプ力や体幹の強さを生かし、杉本も遜色ない。駒沢監督も「屈強なDFが来ても、最後は(杉本が)勝つ。DF側が『このサイズで俺が負けるのか』とちょっとパニックになる」と舌を巻くほどだ。
「チームの掟」(杉本)というハイプレスも日本文理の持ち味だが、杉本は「今日の相手はハイプレスに行っても蹴ってくるのでやりづらかった。新潟にはいないタイプで、初めてのパターンだった」と難しさも感じたという。31日の2回戦で対戦する成立学園(東京B)に対しては「成立はパスサッカーだと思うし、そういうチームは新潟にもいる」と指摘。「今日の相手よりやりやすいと思うし、ハイプレスでハメて、今日のように先制したい」と再現を誓った。
(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2022
[12.29 選手権1回戦 日本文理 2-1 立正大淞南 味フィ西]
県予選で苦しんできたFWが全国大会のピッチで大きな結果を残した。日本文理高(新潟)のFW杉本晴生(3年)は試合開始15秒の先制点に続き、1-1で迎えた後半34分に値千金の決勝点。新潟県予選は通算1ゴールだった背番号9が全国の初戦でいきなり2ゴールを叩き込んだ。
「予選でなかなか点を決められず、チームに迷惑をかけていた。焦りもあったし、みんなが決めている中で足を引っ張っている感覚があった」。県予選の5試合で合計24得点を記録した日本文理の中で杉本のゴールは1点のみ。それでも「仲間は『切り替えろ』と前向きな声をかけてくれた。仲間に感謝したい」と大舞台で大きな仕事をやってのけた。
駒沢隆一監督も「いつ目覚めるのかという状況で全国大会を迎えて、ゴールが遠い状況が続いていたけど、ここに来て貴重な2発。良さを出してくれた」と目を細めたが、「入学当初は本当に小柄だった」(駒沢監督)という。それでも「地道に筋トレや食生活をコントロールして、今は裸になると、すごい体をしている」というほどの肉体改造に成功した。
入学当初は166cmだった身長は172cmに伸び、58kgほどだった体重も「68kgから70kgぐらい」(杉本)に大きくなった。「FWなので、ひ弱だったら通用しない。3年間、体作りにこだわってきた」と、器具を使ったウェイトトレーニングだけでなく、「競り合いでは背中を使うから」と懸垂も10回を5セット、毎日欠かさず続けてきた。
2トップを組むFW曾根大輝(3年)は180cmと杉本より長身だが、ハイボールの競り合いではジャンプ力や体幹の強さを生かし、杉本も遜色ない。駒沢監督も「屈強なDFが来ても、最後は(杉本が)勝つ。DF側が『このサイズで俺が負けるのか』とちょっとパニックになる」と舌を巻くほどだ。
「チームの掟」(杉本)というハイプレスも日本文理の持ち味だが、杉本は「今日の相手はハイプレスに行っても蹴ってくるのでやりづらかった。新潟にはいないタイプで、初めてのパターンだった」と難しさも感じたという。31日の2回戦で対戦する成立学園(東京B)に対しては「成立はパスサッカーだと思うし、そういうチームは新潟にもいる」と指摘。「今日の相手よりやりやすいと思うし、ハイプレスでハメて、今日のように先制したい」と再現を誓った。
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挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!
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(取材・文 西山紘平)
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