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骨折から復帰のエース香西が途中出場で同点弾も「自分が1点しか決められなかった」立正大淞南は初戦敗退

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途中出場で同点ゴールを決めた立正大淞南FW香西銀二郎(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.29 選手権1回戦 日本文理 2-1 立正大淞南 味フィ西]

 途中出場から一度は同点に追いつくゴールを決めたが、あと一歩及ばなかった。立正大淞南高(島根)は試合開始15秒で先制を許すまさかの展開。0-1で折り返した後半4分からFW香西銀二郎(3年)を投入し、反撃に出ると、同17分、MFダ・シルバ・イゴル・ヤン(3年)のスルーパスから香西が落ち着いて右足でニアサイドを破った。

 昨年度、U-17日本高校選抜にも選ばれた香西だが、「1か月半前に第5中足骨を骨折して、一度は無理かなと思った」と選手権出場を諦めそうになる瞬間もあったという。それでも「周りの人に支えられて、トレーナーの人もサポートしてくれて、1か月で試合に出られるようになった」と懸命なリハビリの末、最後の全国大会に間に合わせた。

 南健司監督からは試合前に「後半から出るぞ」と声をかけられていたという背番号17はベンチでイメージしながら出番を待っていた。限られた時間の中でのゴールはまさにエースの仕事だったが、チームは終盤に勝ち越しゴールを許し、初戦敗退。香西は「自分が1点しか決められなかったことが負けた原因。チャンスを決め切る力を付けたい」と涙を拭った。

(取材・文 西山紘平)

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