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[MOM4153]尚志FW網代陽勇(2年)_目標の「染野超え」へまず2発

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尚志高FW網代陽勇(2年)は先輩のFW染野唯月超えへまず2得点。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 選手権1回戦 尚志高 3-0 徳島市立高 ニッパ球]

「染野超え」を誓う2年生ストライカーが、選手権デビュー戦で2得点1アシストの大活躍だ。前半11分、尚志高(福島)は左サイドから仕掛けたFW鈴木虎太郎(3年)が右足シュート。GKが小さく弾いたボールをFW網代陽勇(2年)が右足で叩き込み、先制点を挙げた。

 バルセロナ五輪予選日本代表MFの仲村浩二監督が、大きな期待を寄せる存在。その網代が、過去3試合の選手権で無得点だった尚志に待望の1点をもたらした。その網代は前線で幾度もボールを収めて攻撃の起点に。また「後ろにゴールがないから緩くするのではなくて、FWのところで守備で取れたらチャンスだし、という思いでやっています」という守備でも一人でボールを奪い取ってしまうなど攻守に存在感があった。

 そして、後半30分にはMF山本叶多(3年)の右クロスのこぼれ球を左足ダイレクトで叩き込んで2点目。33分には左サイドからの丁寧なラストパスでMF岡野楽央(3年)のゴールをアシストした。ハットトリックのチャンスがあっただけに、本人は「もっと点取れるチャンスがたくさんあったので、そういう部分をもっと突き詰めて」と反省。だが、仲村監督は同じ教え子のFW染野唯月の名を出して期待感を口にしていた。

「染野も2年生で躍動した部分があったので、そういう思いを持って頑張ってもらっています。本当に染野もそうでしたけれども、トータル的にサッカーが上手なので色々なことができる」

 染野は2年時の選手権準決勝で、その後優勝する青森山田高(青森)相手にハットトリックを達成。5得点で大会得点王に輝き、鹿島入りを果たしている。網代は染野の3得点に衝撃を受けた一人だ。

「自分も97回大会(18年度大会)のハットトリックを見て。(進路を)見て決めた訳じゃないですけれども、97年大会を見て凄いFWだなと。ゴール前の落ち着きとか、1タッチのシュートとかはとても上手くて。自分はまだまだ追いついているとは思わないので。(ただし)染野選手が2年生の時にハットトリックしていたり、5得点しているのでそれを超えられたら良いと思います」と染野超えを目標に掲げた。

 仲村監督も「まだ染野の方が、シュートが正確。もうちょっと鍛えます」と指摘。また、網代は「自分の中ではターンが得意なプレーで、そのターンしてからのドリブルがまだ自分の中ではなかなかできていないので、中盤でボールを間とかで受けて、ターンして、ドリブルして自分一人でゴールを決められるようなストライカーになりたいです」とより成長することを誓った。

 12月のプレミアリーグプレーオフ初戦で頭部をカットして前半途中交代。この日は立ち上がりに再び頭部をカットするアクシデントがあったが、臆することなく戦い続けて結果を残した。染野に加え、FWロベルト・レヴァンドフスキやFW大迫勇也といったストライカーから刺激を受けながら自分を高める2年生FWは、一気にブレイクするか。得点を積み重ね、染野の5得点、尚志の最高成績である3位を超えて大会の主役となる。

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(取材・文 吉田太郎)

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