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[MOM4154]岡山学芸館MF岡本温叶(3年)_CK直接弾は幻も…脅威になり続けた“両利き”アタッカー、昨年経験した屈辱的なインアウトをバネに

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MF岡本温叶(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 高校選手権1回戦 帝京大可児0-1岡山学芸館 駒沢陸上競技場]

 狙い通りのプレーだった。岡山学芸館高(岡山)は前半28分、右サイドで獲得したCKをMF岡本温叶(3年)が利き足とは逆の左足で蹴ると、ボールは逆サイドネットに吸い込まれる。混戦の中で相手GKが飛び出すスペースを消し、その頭上を岡本の精度の高いキックで射貫く作戦だった。

 しかし学芸館の選手たちは喜びの輪を作ったが、主審はキーパーチャージがあったとしてノーゴールと判定。前半の先制弾は幻に終わった。

 ただ右MFの岡本は中に切り込むドリブルや、両足を起用に使いこなす精度の高いキックで、帝京大可児を翻弄。後半4分のDF福井槙(3年)の先制弾に繋がるCKも蹴った。「中学校の時から両足を練習しています。ドリブルも今年に入って意識してきたところなので、自信がついて仕掛けられるようになったと思います」。岡山学芸館の右サイドは、最後まで相手の脅威になっていた。

 選手権には苦い思い出があった。昨年も背番号8を背負って出場していた岡本。しかし2回戦の高川学園戦で後半17分から投入されたものの、わずが21分で屈辱的なインアウトを告げられた。「去年は悔いが残る大会だった。今年こそはという気持ちがあります」。チーム内でもかける思いは強いものを持っている。

 今季戦うプリンスリーグ中国では、米子北高(鳥取)に次いで2位の好成績。しかし初のプレミアリーグ昇格を目指していたが、今月行われたプレミアリーグ参入戦では1回戦で尚志高に敗れた。また今夏のインターハイでは2年連続の8強に勝ち上がったが、準優勝した帝京高に敗戦。関東や東北の強豪の壁に跳ね返されてきた。

 選手権では一矢報いたい。31日の2回戦の相手は関東勢の鹿島学園高(茨城)に決まったが、岡本も「関東のチームは強くていやらしいところがあるけど、絶対に倒したいなと思います」と闘志を燃やした。
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(取材・文 児玉幸洋)


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