beacon

[MOM4157]盛岡商MF月折隼斗(3年)_「本当に現実なのかな」…流れを変えた“ジョーカー”が夢舞台で1G1A!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

途中出場ながらも1ゴール1アシストを記録した盛岡商高MF月折隼斗(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 全国高校選手権1回戦 盛岡商高 2-1 帝京五高 駒場]

 ベンチからのスタートとなった。盛岡商高(岩手)MF月折隼斗(3年)は、悔しさを味わうことに。しかし、燃えに燃えていた男は大きな仕事をやってのけた。

 中田洋介監督が「ずっとスタメンで出ていた選手だし、スタメンで出てもおかしくない」と語ったように、能力の高さは折り紙付き。しかし、「劣勢になったり、先制されたときに攻撃のスイッチを入れるイメージ」もあるようで、選手権初戦では“ジョーカー”としてベンチスタートとなった。

「調整合宿中にベンチからスタートすると言われた」という本人は、「最初はショックだったし、スタメンが良かったという思いもある」と簡単には受け入れられなかった。しかし、「気持ちを切り替えて、途中出場でも絶対にやってやろうと取り組んできた」と与えられた役割を全うし、チームに貢献しようと前向きに捉えられるようになった。

 大事な選手権初戦。出番が巡って来たのは、後半9分に先制を許した直後の同13分だった。そして、「絶対にやってやろう」との思いを結果で示した。

 まずは後半15分、右サイドからDF宮部賢治郎(2年)が送ったクロスがファーサイドまで流れてくる。フリーで反応すると、「とにかくファーにぶち込もうと思ったら、左足にミートできた」と左足で豪快に同点ゴールを叩き込む。さらに同23分には右サイドでボールを受けると、鋭い切り返しで相手マーカーを外して中央に鋭いボールを供給。本人は「正直、2点目を決めてやろうと思って打ったシュートだった」と苦笑したが、「うまくミートしなかった」ボールをFW原田優汰(2年)が押し込み、決勝点となるゴールが生まれた。

 途中出場ながらも、1得点1アシストの活躍でチームを初戦突破へと導いた。特にゴールには感慨深いものがあるようで、「今まで選手権という大会に憧れがあって、そこで自分がゴールを決めるのが夢だった。自分が決められると思っていなかったので、本当に現実なのかなという感じだった。でも、試合が終わって、本当に自分が決めて同点に追い付いて勝ったんだなという気持ちがあって、本当に嬉しい」と白い歯を見せた。

 2回戦では強豪・履正社との対戦となるが臆することはない。「格上の相手になるけど、ジャイアントキリングを起こして全国優勝まで突っ走りたい。守備からしっかり入り、決め切るところをちゃんと決めて勝ちたい」と闘志を燃やした。

★高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチを応援するsfidaは、第101回全国高校サッカー選手権大会のオフィシャルパートナーです。



 挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!



第101回全国高校サッカー選手権 sfida特設ページはこちら!


(取材・文 折戸岳彦)


●【特設】高校選手権2022

TOP