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[MOM4162]米子北MF中井唯斗(3年)_終盤同点の絶望救う即勝ち越し弾、佐野航大から継いだ10番の自信

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米子北高MF中井唯斗(3年) (写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 選手権1回戦 松本国際 1-2 米子北 等々力]

 背番号10がチームを絶望から救った。前半終了間際に先制した米子北高は後半31分に同点に追いつかれる。だが、その2分後にMF中井唯斗(3年)が左足シュートを決め、すかさず勝ち越しに成功した。「絶対にボールが来ると思っていたので、あとは自分が決めるだけでした」と振り返った。

 米子北は前半からボールを握り、松本国際高にシュートを打たせない展開が続いた。だが得点は遠く、前半終了間際にMF上原颯太(2年)のゴールでようやく得点。後半も拮抗状態が続くと、残り10分を切ったところで松本国際に粘りの攻撃を許し、後半31分に同点ゴールを決められた。

 だがボールを握っていたこともあり、中井は追いつかれても冷静さを失わない。「自分たちは負ける気はしなかった。また絶対にチャンスが来ると信じていた」。失点から2分後、仲間がつないだボールがPA左に入ると、ノーマークで走り込んだ中井がシュート。ゴールネットにしっかりと突き刺した。

 利き足は右だが、振り切ったのは左足だった。プロフィールにも自信を持って両利きと記す。「利き足は右だけど、左も蹴れる。絶対にボールが来ると思っていたので、あとは自分が決めるだけでした」。

 背番号10はエースに託される。昨年まではU-19日本代表MF佐野航大(岡山)が着用。中村真吾監督はその番号を背負う中井に信頼を置く。「うちで10番を着けている。去年は佐野が着けていたエースナンバー。しっかりと結果を出してくれた。期待通りやってくれた」。10番の勝利に導く活躍に目を細めた。

 中井は先月、佐野とのやりとりで背番号10の自覚を持った。「航大くんから今年の10番は唯斗だからと言われた。自信につながったので、それをピッチに出した」。エースの力を証明してみせた。

 13年連続で選手権に出場する米子北だが、3年間は初戦で敗れていた。今大会ではそのジンクスを払しょく。「自分たちの代は自分を信じて戦うということを監督から言われていた。それが結果に出てよかった」。“呪い”は解け、あとは頂点を目指すのみ。「(次戦は)日大藤沢という強豪。自分たちも負けじと、前から米子北らしいサッカーをして一戦一戦戦っていきたい」と力を込めた。

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(取材・文 石川祐介)


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