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後半に大胆さ取り戻して同点弾も…。北海MF桜庭平良主将は「来年はやってくれると思います」

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後半27分、北海高MF桜庭平良主将が左足で同点ゴール

[12.29 選手権1回戦 北海高 1-1(PK5-6)国見高 ニッパ球]

 大胆に前へ出た結果生まれたゴールだった。後半27分、北海高(北海道)はインターセプトから交代出場MF千葉大雅(3年)が右ハイサイドへ展開。右SHからFWへポジションを移していたMF桜庭平良主将(3年)がドリブルで持ち込み、左足シュートをファーのネットへ沈めた。

 このシーンでは、FW野村光希(2年)から「中行け!」の声がけ。それまで前線で怖さを発揮していた後輩FWがスペースを開けてくれたこともあり、シュートまで行き切った。国見高(長崎)のGK今村泰斗(3年)も「あれは上手かった」と素直に桜庭の一撃を称賛。桜庭の“自分が”という強い思いもゴールに結びついた。

「自分も決めたいと。思い切り打って入った形なので。ゴールへの道筋が見えていたとかなかったけれど、思い切ってプレーした結果でした」。この日の前半、桜庭を含めて全体的に消極的な攻撃に。その反省から後半は大胆にプレーした。

「自分自身もそうですし、前線の選手とかボールを失うことにビビって怖がってしまって大胆に攻められなかった。前半みっともない試合をしてしまって、先生から『このままじゃ悔いが残るぞ』と言われて、自分も最後このまま終わるのは本当に嫌だなと思って、みんなと最後、自分たちらしく大胆にサッカーをしようと思いました」

 10番で主将の桜庭はチームを牽引。2年連続の全国大会出場に貢献したが、昨年の初戦に続いて勝ち切ることはできなかった。「勝ち切る難しさは本当にあって。準備はしてきたんですけれども勝ち切れなかったことは本当に悔しいですし、自分たちは今2トップの2人や2年生を信頼しているので来年はやってくれると思います」。この日は野村ら2年生6人が先発。主将はチーム内の基準を変えること、来年こそ全国で勝つことを後輩たちに託した。

(取材・文 吉田太郎)
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