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出場48校で“唯一の連戦”「昨日のほうが緊張した」東山DF新谷陸斗が目標の日本一へ第一歩

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東山高のDF新谷陸斗(3年)

[12.29 選手権1回戦 星稜高 1-2 東山高 オリプリ]

 東山高のDF新谷陸斗(3年)が、選手宣誓からの“連戦”を見事に務め上げた。

 28日、聖地・国立競技場で行われた開会式の壇上に立ち、コロナ禍やカタールW杯への思いを盛り込んだ堂々のスピーチを披露した新谷。翌29日には1回戦・星稜高戦で、ゼットエーオリプリスタジアムのピッチにキャプテンマークを巻いて立っていた。

 近年の高校選手権は負荷軽減のため2日連続の試合はなくなっているため、新谷は全48校の選手の中で唯一の“連戦”。それでも「昨日のほうが緊張しました」と前向きに受け止め、センターバックの一角で冷静にチームを支えていた。

 後半23分の失点シーンではロングスローの対応でマーカーを外してしまい、「あそこまで飛んでくると感じていなかったのは自分の甘さ」と悔いを残したが、チームは無事に初戦を突破。選手宣誓後の記者会見で口にした「日本一」という目標への第一歩を踏み出した。

 選手宣誓に「メンタル的に上手くやってくれて、すごくいい表現をしてくれた。おかげで初戦にいい入り方ができた」と賞賛を送った福重良一監督は「僕としてもチームとしてもこの試合が初戦とはあまり思っていなくて、新谷がああいう選手宣誓をしてくれたので、あれが初戦だという感じになっていた」と試合にも良い影響があったと明かした。

 もっとも、大会はまだ始まったばかり。31日の2回戦・聖和学園戦に向け、新谷は「初戦の入りが固くなってしまったのは仕方ない部分でもあるので切り替えたい。リラックスした状態で試合に挑めると思うので、本来の自分たちのパスサッカーを見せて、さらに相手を圧倒したい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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