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ダブルタッチ&2人抜きドリブルで存在感も…星稜MF山下陸主将「シュートまで行けなかったので自分の甘さ」

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星稜高MF山下陸主将(3年)

[12.29 選手権1回戦 星稜高 1-2 東山高 オリプリ]

 全国での1勝はまたしても遠かった。試合後、星稜高MF山下陸主将(3年)は「悔しい。立ち上がり20分は相手にビビって、自信のないプレーをみんながしていて、そこから失点してしまった。失点後は切り替えて、中盤を活かしながらやっていったら、徐々にいいペースになっていったけど、いい流れの中で失点してしまった。全国で2失点すると勝てないと監督からも言われていた」と悔やんだ。

 失点直前の前半18分には、見事なダブルタッチで相手をかわし、ボールを左サイドに展開。決定機にはつながらなかったが、チームがなかなかボールを前に運べない中、勇敢な姿勢を印象付けた。

「中盤がなかなか受けるのが怖くて、活かせていなかった。自分は自信があったし、監督やスタッフから『プレーでチームを波に乗せろ』と言われていたので、ああいうプレーで流れを引き寄せようと思った」

 さらに後半8分には、右サイドで相手選手2人が立ちはだかる中、その間隙をぬってドリブル突破。10番として、キャプテンとして、責任あるプレーを繰り出していた。それでも「でもあそこをかわしてもシュートまでは行けなかったので自分の甘さ」ときっぱり。シュート0に終わり、勝利に導けなかった力不足と向き合った。

 これから大学の推薦入試を控える山下はサッカーを続ける予定。次のステージに向けて「全試合得点を取れる選手になりたい。最後に打ち切るというのがこの試合できなかったので、練習や自主練からシュートまで行くところをこだわっていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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