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[MOM4167]神村学園FW西丸道人(2年)_「道人じゃないと」。最強FWから信頼受ける相棒が決勝ヘッド!

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後半39分、神村学園高FW西丸道人が決勝ヘッド。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 山梨学院高 2-3 神村学園高 等々力]

 高校最強FW福田師王(3年)はコンビを組む2年生FWについて、「本当、献身的に頑張る選手。守備を頑張ってチームに貢献していたので、良いところに来て、決めて本当に良かったと思います。(2人の呼吸は)合いますし、『道人(みんと)じゃないと』という思いもあります」と厚い信頼を寄せている。この日、神村学園高(鹿児島)は福田のゴールで勝ち越すも、追いつかれる苦しい展開。それでも、後半終了間際にFW西丸道人(2年)が決勝ヘッドを決め、劇的な勝利を飾った。

 右FKのクリアから左サイドの交代出場FW名和田我空(1年)がボールを持つ。この瞬間、西丸は自信を持っている福田、名和田との関係性で相手のマークを外す。そして、名和田のクロスを完璧なヘッドでゴールへ突き刺した。

 西丸は「師王さんがニアの方でだいぶ引き付けて2枚ついているのも分かっていたので、我空と目合った瞬間、『来る』と思ったのでポジション取り直して良いボールが入ってきたのであとは触るだけでした。自分と我空と師王さんの3枚で関係性を持っているので師王さんがダメだったら自分だったり、自分がニアに引き付けてファーで師王さんとか持っている」。高校最強FWが空けてくれたスペースで見事に仕事をしてのけた。

 西丸は前線での非常に献身的なランニングとパンチのあるシュートなどが魅力のストライカーだ。この日対戦した山梨学院高(山梨)は、ロングボールを中心とした攻撃。プレスを掛ける前にボールを蹴られてしまうなど普段のように守備で大きな貢献をすることはできなかった。

「全然良いプレーができていない」との自覚があったという。それでも引きずることなく、後半にはゴール前でマークを外す動きを連発。フリーになっていたものの、なかなか自分のところにボールが届かなかった。だが、「(FWは)常に我慢、我慢と言われていた」というFWは諦めなかった。そして、最後の最後に訪れたチャンスで決勝点。「最後ウチに流れが来た時に絶対に仕留めて、今日はオレがチーム救ってやるんだという気持ちが強かったので、それが形になって良かったです」と喜んだ。

 今年、県予選決勝やプレミアリーグ昇格を懸けた戦いで常にゴールを決めていたのは先輩FW福田だった。西丸は「今年入って、大きい大会でゴール決めたことがなくて、どこかで決めないと『変われないな』という思いがあった。チームの仕事はしつつ、ゴールを目指そうと」。その思いをぶつけて決めたゴール。ただし満足はしていない。「自分のゴールは決めさせてもらった感じなので。師王さんは自分で決めている。そこは納得していない。もっと違いを出していきたい」。自分が先輩FWに負けない活躍をすれば日本一が近くなることは理解している。そのために、次戦もチームの役割を果たしながらゴールを目指し、個の力でも得点を奪う。

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(取材・文 吉田太郎)

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