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[MOM4172]青森山田DF三橋春希(3年)_声で鼓舞する闘将が「山あり谷あり」の1年を結果につなげる決勝ヘッド

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セットプレーから決勝点を決めた青森山田DF三橋春希(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 青森山田 1-0 広島皆実 ニッパツ]

 ピッチ内での咄嗟の判断が決勝点につながった。前半から再三、ロングスローも含めてセットプレーのチャンスをつかんでいた青森山田高(青森)はスコアレスで折り返した後半6分、MF芝田玲(2年)の左FKをFW小湊絆(3年)が頭でそらし、DF三橋春希(3年)がヘディングで先制のゴールネットを揺らした。

 センターバックを組むDF多久島良紀主将(3年)とともにゴール前に上がっていた三橋だが、「あのポジションは多久島が入る予定のポジションだったけど、多久島から『(三橋)春希、(ポジションを)変わって』と言われて、たまたま入れ替えた1本が入った」と明かした。

 前半から何度もセットプレーの場面があっただけに、「いつも同じポジションに入っていたら相手も分かる。監督からもいつも『ピッチの中の監督が多い方が強い』と言われている」と、ピッチ上で選手同士が判断した。

 戦う姿勢を前面に出し、声でもチームを鼓舞し続ける三橋のゴールを正木昌宣監督も「こういう舞台で結果を出してくれてうれしいし、これからも期待したい」と目を細める。今春のプレミアリーグEAST開幕戦から守備のリーダーとして負傷離脱中だった多久島の穴も埋めてきた三橋だが、その後、レギュラーから外れ、夏の全国高校総体(インターハイ)も途中出場だった。

 その後、再びポジションを奪い返すが、両足の第5中足骨を痛め、離脱を強いられた時期もあった。「山あり谷ありのシーズンだったけど、自分の人生においてもプラスになる1年だった」と心身ともにたくましさを増し、最後の選手権に臨んでいる。

「競り合いの強さと周りを鼓舞する声」を自身の持ち味と語る三橋はこの日も広島皆実のカウンターに体を張って対抗。「当たりが激しかったけど、あれぐらいの方が気合が入る」と笑顔で言ってのけた“闘将”の一発で前回王者はさらに勢いづきそうだ。

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(取材・文 西山紘平)

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