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「あれを取り切るのが王者」広島皆実はジンクス破れず…青森山田に屈し出場7大会連続初戦敗退

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広島皆実はまたしても初戦敗退となった(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 青森山田 1-0 広島皆実 ニッパツ]

 またしてもジンクスを破れなかった。2年ぶり17回目の出場となった広島皆実(広島)だが、初戦となった2回戦で青森山田に0-1の惜敗。これで出場7大会連続の初戦敗退に終わった。

 前回出場した2年前の20年度大会も初戦の2回戦で青森山田と対戦。小熊和人監督は「2年前からの今日というのはあった。選手たちは2年分の思いをぶつけて、チャレンジの部分では表現してくれたが、また次に向けて勉強になった」と敗戦を受け止めた。

 DF新中優大主将(3年)、DF金山颯汰(2年)、DF竹廣凌介(1年)の3バックを中心に、守備時はウイングバックのDF竹本大雅(3年)とDF島田承馬(3年)も最終ラインに加わって体を張った。CKやFKだけでなく、ロングスローも含めた青森山田の攻撃パターンに対しても「準備してやってきた」と粘り強く対応。前半は0-0で折り返した。

 しかし、後半6分に警戒していたFKから先制点を献上。「あれを取り切るのが王者なのかなと。実際に体感する迫力には想定以上のものがあって、こじ開けられたのかなと思う」と小熊監督も脱帽した。

 1トップで先発したFW藤井永遠(3年)はスピードを生かしてカウンターで青森山田の脅威になった。後半22分からは負傷明けのFW藤井颯天(3年)も投入し、藤井永と藤井颯の2トップで反撃に出たが、1点が遠かった。

(取材・文 西山紘平)

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