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国見が2試合連続のPK戦を制す!尚志の攻勢に耐え抜き17年ぶりの3回戦へ

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2試合連続のPK戦勝利に導いた国見GK今村泰斗(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 尚志 0-0(PK3-4) 国見 ニッパツ]

 第101回全国高校サッカー選手権は31日、各地で2回戦を行い、ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合では尚志高(福島)と国見高(長崎)が対戦した。80分間を0-0で終えると、国見が2試合連続となったPK戦を制し、4-3で勝利。来年1月2日の3回戦では青森山田(青森)と対戦する。

 立ち上がりから攻勢に出た尚志は前半22分、右サイドのMF安齋悠人(2年)が個人技で突破。ドリブルでゴールライン際をえぐり、折り返しに合わせたFW鈴木虎太郎(3年)が右足でゴールネットを揺らしたが、クロスの前にゴールラインを割っていたとして得点は認められなかった。

 劣勢の展開に耐える国見も前半26分、ショートカウンターからFW利根悠理(3年)がチャンスを迎えるが、右足のシュートはGK鮎澤太陽(3年)の好セーブに阻まれる。すると直後に尚志にアクシデント。DF山田一景主将(3年)が競り合いで負傷し、DF高瀬大也(2年)との交代を余儀なくされた。

 安斎、MF吉満迅(3年)の両サイドが果敢に仕掛ける尚志だが、国見も最後のところで体を張り、ゴールを許さない。国見は後半16分、ハイプレスからボールを奪い、フリーで抜け出した利根が左足でシュートを打ったが、枠を捉え切れなかった。尚志も同27分、速攻から鈴木虎に決定機。FW笹生悠太(2年)のパスが相手に当たって、鈴木虎の目の前にこぼれてきたが、右足のシュートはGK今村泰斗(3年)に阻まれた。

 互いに1点を決め切れず、試合は0-0のままPK戦へ。3人目までは両チームともに成功させたが、先攻の尚志は4人目のDF神宮司圭汰(3年)が今村に止められ、5人目のMF藤田颯良(3年)もゴール上に外してしまう。12年ぶりに選手権の舞台に戻ってきた国見が1回戦の北海戦に続いて2試合連続でPK戦を制し、17年ぶりの3回戦進出を決めた。

(取材・文 西山紘平)

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