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[MOM4178]高川学園MF実森大翔(3年)_“普通”も奇策?FKのこぼれ球から鮮やか先制弾

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先制点を決めたMF実森大翔(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 高川学園2-0富山一 ゼットエー]

 開始早々の時間に、鮮やかな先制弾を突き刺した。前半6分、高川学園高(山口)はセンターライン付近の右サイドでFKを獲得すると、GK福島真斗(3年)がゴール前に大きく蹴り入れる。これが相手GKのキャッチミスを誘発すると、こぼれたボールをMF実森大翔(3年)が左足で豪快に蹴り込んでみせた。

「GKは背が小さかったので、こぼすかなと思った。右利きですが、左足で思い切って蹴ることが出来ました。守備が固まっていたので、相手の頭の上しかなかった。今年のチームはまだ全国大会で勝てていなかったので、ホッとしています」

 昨年度大会で旋風を巻き起こした高川学園。特にセットプレーの際に選手たちが手を取り合ってグルグルと回って相手をかく乱する「トルメンタ」は、話題を大きく集めた。

 しかし知名度が広がったことで、相手に警戒されることも多くなった。今春の新人戦の中国大会では、立正大淞南戦でトルメンタを試みたが、相手に間に入られて、手を繋がせてもらえなかったという。

 それでも選手たちは今大会のために新たなバリエーションを用意してきた。この日はCKの際にニアサイドに5人が並んでしゃがんだり、ニアサイドで3人がグルグル回るトルメンタのミニチュア版「ニアメンタ」を披露するなど、思考を凝らしてきた。

 先制点の場面は普通に蹴ったFKの混戦から決まったゴールだったが、ここまで来れば普通もまた相手にとっては“奇策”になっている。実森「まだ他にもあります」と笑みを浮かべると、「自分たちはまだトルメンタから点を決めたことがない。今日も1回か2回したけど決められなかった。次は決めたいと思います」と力を込めた。
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(取材・文 児玉幸洋)

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