beacon

[MOM4182]飯塚MF原翔聖(2年)_「欲を出しすぎず、来たら決める」…気合いのバーバースタイルで歴史的初得点

このエントリーをはてなブックマークに追加

前日にチーム全員で散髪した飯塚高。「見た目がよくなって気持ちが上がる」(中辻監督)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 明桜高 0-1 飯塚高 柏の葉]

 県決勝で選手権優勝経験もある東福岡高を下し、初めて選手権の舞台に立った飯塚高(福岡)。記念すべき初得点は、2年生アタッカーの右足から生まれた。

 前半終了間際、DF藤井葉大(2年)がロングボールをヘディングではね返すと、そのボールをハーフライン付近でMF池田悠夢(3年)がバックヘッドで前に送る。FW芳野凱斗(3年)が相手を背負いながらボールをおさめると、前を向いてドリブルを開始、左サイドを駆ける池田にスルーパスを送る。ペナルティエリア手前まで持ち上がった池田は中央へ、芳野には合わなかったが、逆サイドでフリーになっていたMF原翔聖(2年)が豪快に振り抜いた。

 4-4-2の右SHで先発した原は、ゴールへの意識は持ちつつ、気負いすぎず、落ち着いて試合に入れていた。「決めたいと思っていたんですけど、欲を出しすぎるとあんまり入らないので。『来たら決める』感じでいたので、入ってよかったです」と、飯塚の選手権ファーストゴールを喜んだ。

 得点以外でも、アシストで決定機を創出。中盤で右サイドでボールを受けて前にスペースがあると見るや、一気にドリブルでアタッキングサードまで進入する。ゴール中央のFW大園治慈(2年)にピンポイントのクロスを送ったが、ヘディングシュートは枠をとらえることはできなかった。

 原の決勝点で1-0の勝利となったが、中辻敬喜監督は割りきった戦いに終始したといい、「もっとコンビを使ってボール動かして参加したかったんですけど、緊張もあったのか今日はうまくいかなかった」と初戦を振り返った。右SHの原、左SHの池田がサイドを突破する場面も光ったが、中辻敬喜監督は「彼らもまだまだできる。次の試合に期待したいなと思ってます」と発破をかける。

 2回戦前日となる30日に、チームと契約しているバーバーに「選手、スタッフの髪を切ってもらった」(中辻監督)という。「大事な試合の前にはカットしてもらうことになている」と言う原は、「おまかせ」で周囲をかりあげた「バーバースタイル」で初戦を迎えた。「気持ちが上がる」という指揮官の狙いどおり、「気合いが入った」選手が見事に結果を残した。
★高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチを応援するsfidaは、第101回全国高校サッカー選手権大会のオフィシャルパートナーです。



 挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!



第101回全国高校サッカー選手権 sfida特設ページはこちら!


(取材・文 奥山典幸)


●【特設】高校選手権2022

TOP