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神村学園がベスト8へ! 日大藤沢198cm森重にヘッド弾食らうも大川が同点弾、PK戦を制す

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神村学園がベスト8へ!(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 日大藤沢 1-1(PK3-5) 神村学園 等々力]

 第101回全国高校サッカー選手権は2日、各地で3回戦を行った。等々力競技場の第1試合では日大藤沢高(神奈川)と神村学園高(鹿児島)が対戦。1-1の末、神村学園がPK戦を5-3で制し、3回戦突破を決めた。

 2回戦は逆転で突破を決めた日大藤沢は、メンバー変更なしの4-2-3-1の布陣。GK岡本亜鶴(3年)、4バックは左からDF尾野優日(2年)、DF宮崎達也(2年)、DF楠本爽(3年)、DFアッパ勇輝(3年)。ボランチ2枚はMF宗次柊磨(3年)とMF野澤勇飛(3年)。2列目は左からFW岡田生都(2年)、MF安場壮志朗(2年)、FW岡西亜憐(3年)。1トップはFW森重陽介(3年/清水内定)が入った。

 2回戦・山梨学院高戦を3-2で勝利した神村学園はスタメン2人を変更し、DF中島大誠(3年)とMF高橋修斗(2年)が先発で入る。4-4-2の布陣でGK広川豪琉(3年)、4バックは左からDF吉永夢希(2年)、DF中江小次郎(3年)、DF大川翔(3年)、DF中島大誠(3年)。ボランチ2枚はMF笠置潤(3年)とMF大迫塁(3年/C大阪内定)が縦関係に並ぶ。左サイドは高橋、右サイドはMF積歩門(3年)。2トップはFW西丸道人(2年)とFW福田師王(3年/ボルシアMG内定)となった。

 前半は両チームともに様子を見る。神村学園は前半8分、左サイドの攻撃から福田が落とし、最後は吉永が左足シュート。だがGK岡本の正面に収まる。同10分には日大藤沢がセットプレー。キッカーの森重が右サイドからゴール前に蹴ると、野澤が反応してダイレクト。しかし惜しくもゴール左外に外れた。

 前半をスコアレスで折り返すと、神村学園は高橋に代え、ルーキーながら10番を背負うU-16日本代表FW名和田我空(1年)を投入。高橋と同じ左サイドに入った。後半3分には大迫が中盤からパス。名和田がPA左からシュートでゴールを狙った。

 攻勢を強める神村学園は後半8分にも決定機を迎える。ピッチ中央から大迫が右サイドにスルーパス。走り込んだ積がそのままPA右から右足シュートを放つが、GK岡本に阻まれた。

 しかし、日大藤沢が後半11分に一発のチャンスを沈める。左CKを宮崎が蹴ると、PA中央に飛び込んだのは198cmの森重。今大会3ゴール目となるヘディングシュートを叩き込み、1-0で先制に成功した。直後には楠本を下げ、FW有竹翔吾(3年)を投入。任務完遂の“二刀流”森重はCBに移動した。

 神村学園は後半15分、すかさず点を取り返す。敵陣内に放り込んだボールはクリアされるが、中島がシュート性のボールをPA内に入れる。PA中央でボールを収めた大川が右足シュート。ゴールラインに立ちはだかった森重のクリアを圧し切り、1-1の同点とした。

 残り時間で決着はつかずPK戦に突入する。神村学園は5人全員がPKを成功させて5-3で勝利。4日の準々決勝進出を決めた。

(取材・文 石川祐介)
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