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初出場・日体大柏が連続完封でベスト8入り! DF柴田光琉「ヘディングは全部勝ちたい」

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日体大柏高DF柴田光琉

[1.2 選手権3回戦 日体大柏高 1-0 飯塚高 柏の葉]

 市立船橋と流通経済大柏の“2強”を破って千葉県予選を勝ち抜き、全国選手権初出場を果たした日体大柏高。その勢いは本大会でも止まることなく、初戦の芦屋学園戦を3-1で制して全国初白星を手にすると、2回戦の丸岡高戦(○2-0)と3回戦の飯塚高戦(○1-0)はいずれも完封勝利で、ベスト8までたどり着いた。

 最終ラインを支えるDF柴田光琉(3年=クラブ・ドラゴンズ柏)は「この大会に入る前のリーグ戦ではFW陣が点を取っていくれているのに引き分けたり、負けたりしている試合が多かった。この大会を通してもFW陣がしっかり点を取ってくれるので、自分たちがしっかりゼロで抑えないといけないという気持ちだった」と守備面の充実感を語った。

 この日は前半20分に決まったFWオウイエ・ウイリアム(3年)のゴールが決勝点となったが、その攻撃も良い守備の成果。序盤は押される時間帯もあったが、我慢強い守備からの組織的なプレッシングで相手のビルドアップを誘い、ボールを奪ったオウイエが一人でカウンターを完結させた。

 柴田は「押されている中でも自分たちがボールを持ちたいと思っていた中、まずはああいうミスを誘うために粘り強く守って、前からプレスに行きつつ、持たせるところは持たせるで使い分けができていたからああいうミスにつながった。いい守備がいい攻撃につながった」と前向きに振り返った。

 それでも試合全体を通してみれば、満足いく内容ではなかったようだ。

 柴田が課題に挙げたのは終盤の劣勢。「時間が経つにつれて自分たちの甘さが出てしまった。しっかり80分間もっと集中しないといけないし、ああやって1-0で勝っている状態で攻められるともちろんピンチになる」と冷静に述べ、「最後まで自分たちのサッカーをしてチャンスを作らせないようにやっていければ」と次戦での改善を誓った。

 2試合連続のクリーンシートに大きく貢献してきた柴田にとっても、自身初の全国大会は勝負の舞台。「高校選抜にも食い込んでいきたいと思っているし、大学からプロを目指しているので自分の名前を広げていくチャンス。もっと上に勝ち上がって、もっと自分をいろんな人が知ってくれればと思う」と意気込む。

 卒業後は「欲しいと言ってくれるチームに行きたかった。プロを目指すにもいい環境だと思った」と松本大に進学予定。北信越1部リーグでは新潟医療福祉大がインカレ決勝に進出し、大きな注目を浴びていたが、来季以降の対戦に燃えている。

「新潟医療福祉が北信越で一番強いし、自分も上のレベルのチームを倒したいと思っている。今で言えば流経と市船を倒したいという気持ちでここに入ってきたので、同じようにそういった上のチームを倒していきたい」

 183cmの長身を誇る柴田の持ち味は「対人、ヘディング、声」。進学後を「大学の監督・コーチも見ていると思うのでアピールしたいし、1年生から出られるようにアピールしたい」と見据えつつ、準々決勝・東山戦に向けて「ヘディングは今日は何本か負けたので、全部勝ちたいし、セットプレーも触れたけど決めきれていないので決めたい」と闘志を燃やした。

(取材・文 竹内達也)
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