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対面したのはプロ内定&年代別代表経験者…「点を取ることしか考えていなかった」前橋育英FW山本颯太が2戦連発!!

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貴重な同点ゴールを奪った前橋育英高FW山本颯太(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 全国高校選手権3回戦 昌平高 1-2 前橋育英高 駒場]

 対面する相手はプロ内定選手に年代別代表経験者。つまり、同年代のトップ選手ということになる。前橋育英高FW山本颯太(3年)は「楽しみでしかたなかった」と対戦をまちわびていた。

 “夏冬連覇”を狙う前橋育英は、3回戦で優勝候補の一角に挙げられる昌平高(埼玉)と対戦。昌平の最終ラインの中央には鹿島内定DF津久井佳祐(3年)とU-17日本代表にも名を連ねた経験のあるDF石川穂高(2年)という、強力なコンビが構えていた。だからこそ、前橋育英の最前線に入る山本は燃えたという。

「相手CBはプロ内定選手や年代別代表選手なので、自分に何ができるのか楽しみでしかなかった。自分の立ち位置を知りたかったし、点を取ることしか考えていなかった」

 そして、0-1と1点のビハインドを背負って迎えた前半13分に有言実行のゴールを記録する。DF山内恭輔(3年)が粘ってつないだボールを受けると、「左に青柳(龍次郎)がいて、右に(小池)直矢がいて、ドリブルもできる状態で、何でもできる状態だった」中で突破を選択する。

 相手2選手の注意を引き付けると、「食い付いたところに斜めに出した。直矢はチャンスメイクできるので、そこは絶対に来ると信じて走り込みました」とMF小池直矢(3年)に一度預け、自身はPA内へと走り込む。小池からのリターンパスにフリーで反応すると、落ち着いて左足で流し込んで同点となるゴールを記録した。

 これで、2試合連発、今大会3得点目。「1、2年生の頃はポストプレーができるけど、その後がない、怖い選手ではなかった。(山田耕介)監督から『ゴールでチームを助けるんだ』と言われ、ゴールを狙える位置でボール受けて、パターンを増やしてきて、チームを助けるゴールが増えて良かった」と頬を緩める。

 準々決勝では、前回大会でもベスト8で対戦して0-1で敗れた大津高と対戦する。「去年はスタンドで見ていたけど、ピッチに立っていた人も、立っていない人も悔しさがある。去年の借りは絶対に返さないといけない」と再びチームに勝利をもたらすゴールを奪うつもりだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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