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岡山学芸館が初の選手権ベスト4で国立へ! 田口裕真が先制ミドル、後半にも3発でダメ押し…佐野日大は6大会ぶり4強ならず

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岡山学芸館が初のベスト4へ

[1.4 選手権準々決勝 佐野日大 0-4 岡山学芸館 等々力]

 第101回全国高校サッカー選手権は4日、準々決勝を行った。等々力競技場の第1試合では佐野日大高(栃木)と岡山学芸館高(岡山)が対戦。岡山学芸館が4-0で勝利し、同校初のベスト4進出を決めた。

 2016年度以来のベスト8進出を果たした佐野日大は、同年の最高成績である4強を目指す。先発は前回から変更なし。5-4-1の布陣でGK平岡倖輝(2年)、5バックは左からDF原朝哉(2年)、DF大野結斗(3年)、DF青木柾(3年)、DF小竹翔馬(3年)、DF吉岡汰斗(3年)。ボランチ2枚はMF向井俊貴(3年)とMF籾山陽紀(3年)。左サイドにFWヒアゴンフランシス琉生(3年)、右サイドにFW田村一心(3年)、1トップにFW大久保昇真(3年)が入った。

 初のベスト8進出を果たした岡山学芸館が快進撃を狙う。こちらも前回から変更なし。4-2-3-1の布陣でGK平塚仁(2年)、4バックは左からDF中尾誉(3年)、DF井上斗嵩(3年)、DF田口大慎(2年)、DF福井槙(3年)。ボランチはMF山田蒼(3年)とMF木村匡吾(3年)のコンビ。2列目は左からFW田邉望(2年)、MF田口裕真(2年)、MF岡本温叶(3年)。1トップはFW今井拓人(3年)となった。

 岡山学芸館が序盤からボールを握ると、前半12分に先制に成功する。右サイドから大きくクロスが上がり、PA内の今井が競り合ってボールを落とす。PA手前で待ち構えた田口裕がバウンドボールを左足シュート。GK平岡に触れられるが、そのままゴール右隅に決め切った。

 佐野日大はその後も攻撃を受け続ける。要所で大久保が起点になって攻撃を円滑化。また自らのドリブルで前進し、セットプレー獲得に貢献する。しかし、前半で追いつくことはできずに0-1で後半に折り返した。

 リードを守る岡山学芸館は選手交代なし。勢いを取り戻したい佐野日大はハーフタイムで田村を下げ、2回戦でゴールを決めたFW中埜信吾(3年)を投入した。だが、それでも流れは岡山学芸館。後半6分には岡本がドリブルからPA手前で右足シュート。豪快な弾道はゴール上に大きく外れた。

 後半13分、岡山学芸館が鮮やかなトリックプレーで追加点を奪う。左CKで岡本がショートコーナーから山田とリターン。折り返されたパスを田口裕がPA左へ。待ち構えた山田の右足シュートはGK平岡に阻まれるが、こぼれ球を今井が押し込む。今大会2ゴール目で2-0と点差を広げた。

 佐野日大は後半28分、30分にFW福島夢叶(3年)、MF江沢匠映(3年)を投入。直後には江沢のロングスローから攻撃を展開。ゴール前で大久保がボールに詰め寄るが、GK平塚のセーブに遭った。

 岡山学芸館は後半32分にチーム3点目。今井、山田と横につないだパスを、最後はPA左で途中出場のMF木下瑠己(2年)が右足シュート。ゴールに決め切り、3-0と勝利を決定づけた。

 後半アディショナルタイム、岡山学芸館はPKを獲得し、田邉がダメ押しの4点目を決め切る。試合はそのまま4-0で終了。岡山学芸館が初の選手権ベスト4を果たした。7日に国立競技場で行われる準決勝では、青森山田高と神村学園高の勝者と対戦する。

(取材・文 石川祐介)
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