[MOM4193]岡山学芸館MF田口裕真(2年)_”佐日の壁”破って国立へ!「悔しい思いも吹っ切れた」強烈ボレー弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.4 選手権準々決勝 佐野日大 0-4 岡山学芸館 等々力]
強豪校を苦しめた分厚い“佐日の壁”を見事に破った。岡山学芸館高は0-0で迎えた前半12分、DF福井槙(3年)のクロスボールをFW今井拓人(3年)が頭で落とすと、浮き球に反応したMF田口裕真(2年=高槻ジーグFC)がワンバウンドから落ちてきたところに左足一閃。GKの目前で絶妙に跳ねたシュートがゴール右隅に突き刺さり、4発ゴールラッシュの口火を切った。
ここまで攻撃陣が軒並み得点を決めていた中、2年生アタッカーにも待ちに待った初ゴール。「打った感じでは等々力のグラウンドで跳ねたのでラッキーだったけど、ファーストシュートを打とうと思っていたのでよかった」。ホッとした様子で振り返った田口は「プレーは悪くないと思っていたけど結果が出ていなかった。でも悔しい思いも今日のゴールで吹っ切れたと思う」と笑顔を見せた。
果敢なシュートには1年生でメンバー入りした前回大会の悔しさも込めた。昨年度は初戦で羽黒高を2-1で下したが、2回戦で高川学園高に1-2で敗戦。田口は途中出場したが、チームを勝たせることができなかった。「点を決めてチームを勝たせないといけないという点で、三宅先生(三宅雄高コーチ)と自主練を重ね、いろんなバリエーションのシュートを練習してきた」。その取り組みの成果が豪快なボレーシュートにつながった。
またシュートに至るまでの勝負を分けたのは、チームで積み上げてきた「3人目の関わり」のクオリティーだった。2回戦の鹿島学園高戦では田口が落としたボールを今井が決めていたが、今度は逆パターンでの再現。「FWの選手が競り合って、そこのこぼれはチームとしての共通認識としてあった。こぼれてきたところをダイレクトで打つのは先生からも言われていた」(田口)。チームの狙いと精度、力強さが史上初の全国4強を大きく手繰り寄せる先制点として結実した。
対戦相手の佐野日大は3回戦、強力攻撃陣を擁する履正社高を1失点に抑えてPK戦の末に勝利。岡山学芸館にとってはロースコアゲームには持ち込まれたくなく、この先制点にはきわめて大きな価値があった。「最初に決められたことでチームとして自信がついたので時間的にもよかった。0-0で行っていたらロングスローもあって焦りが出てくるけど、早い時間で決められたことでどんどん差し込んでゴール前でのアイデアも出せた」(田口)。勢いに乗ったチームは後半に3点を追加。4-0の圧勝で史上初のベスト4進出を決めた。
田口は大阪府の高槻ジーグFC出身。現在ダブルボランチを組むMF山田蒼(3年)とMF木村匡吾(3年)の後を追いかけ、岡山学芸館にやってきた。いまや2年生ながらトップ下を任され、背番号も木村から受け継いだ6番。ひとまわり成長した姿で聖地・国立のピッチに立とうとしている。
「ずっと小学校から一緒にやっていて、トライアングルで崩そうと練習から話していた。ずっと憧れの先輩だったのでここに来て、一緒にプレーできてめちゃくちゃ嬉しい」。そうした憧れの先輩たちとともにピッチに立てるのも多くて残り2試合。田口は「チームの目標であるベスト4は叶えることができたので、ここまで来たらあとは全国制覇にポイントを当てていきたい」と力強く語った。
(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2022
[1.4 選手権準々決勝 佐野日大 0-4 岡山学芸館 等々力]
強豪校を苦しめた分厚い“佐日の壁”を見事に破った。岡山学芸館高は0-0で迎えた前半12分、DF福井槙(3年)のクロスボールをFW今井拓人(3年)が頭で落とすと、浮き球に反応したMF田口裕真(2年=高槻ジーグFC)がワンバウンドから落ちてきたところに左足一閃。GKの目前で絶妙に跳ねたシュートがゴール右隅に突き刺さり、4発ゴールラッシュの口火を切った。
ここまで攻撃陣が軒並み得点を決めていた中、2年生アタッカーにも待ちに待った初ゴール。「打った感じでは等々力のグラウンドで跳ねたのでラッキーだったけど、ファーストシュートを打とうと思っていたのでよかった」。ホッとした様子で振り返った田口は「プレーは悪くないと思っていたけど結果が出ていなかった。でも悔しい思いも今日のゴールで吹っ切れたと思う」と笑顔を見せた。
果敢なシュートには1年生でメンバー入りした前回大会の悔しさも込めた。昨年度は初戦で羽黒高を2-1で下したが、2回戦で高川学園高に1-2で敗戦。田口は途中出場したが、チームを勝たせることができなかった。「点を決めてチームを勝たせないといけないという点で、三宅先生(三宅雄高コーチ)と自主練を重ね、いろんなバリエーションのシュートを練習してきた」。その取り組みの成果が豪快なボレーシュートにつながった。
またシュートに至るまでの勝負を分けたのは、チームで積み上げてきた「3人目の関わり」のクオリティーだった。2回戦の鹿島学園高戦では田口が落としたボールを今井が決めていたが、今度は逆パターンでの再現。「FWの選手が競り合って、そこのこぼれはチームとしての共通認識としてあった。こぼれてきたところをダイレクトで打つのは先生からも言われていた」(田口)。チームの狙いと精度、力強さが史上初の全国4強を大きく手繰り寄せる先制点として結実した。
対戦相手の佐野日大は3回戦、強力攻撃陣を擁する履正社高を1失点に抑えてPK戦の末に勝利。岡山学芸館にとってはロースコアゲームには持ち込まれたくなく、この先制点にはきわめて大きな価値があった。「最初に決められたことでチームとして自信がついたので時間的にもよかった。0-0で行っていたらロングスローもあって焦りが出てくるけど、早い時間で決められたことでどんどん差し込んでゴール前でのアイデアも出せた」(田口)。勢いに乗ったチームは後半に3点を追加。4-0の圧勝で史上初のベスト4進出を決めた。
田口は大阪府の高槻ジーグFC出身。現在ダブルボランチを組むMF山田蒼(3年)とMF木村匡吾(3年)の後を追いかけ、岡山学芸館にやってきた。いまや2年生ながらトップ下を任され、背番号も木村から受け継いだ6番。ひとまわり成長した姿で聖地・国立のピッチに立とうとしている。
「ずっと小学校から一緒にやっていて、トライアングルで崩そうと練習から話していた。ずっと憧れの先輩だったのでここに来て、一緒にプレーできてめちゃくちゃ嬉しい」。そうした憧れの先輩たちとともにピッチに立てるのも多くて残り2試合。田口は「チームの目標であるベスト4は叶えることができたので、ここまで来たらあとは全国制覇にポイントを当てていきたい」と力強く語った。
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挑戦し続ける若者を応援したい、挑戦の先にある新たな扉を開くサポートをしたい、そんな想いから第100回大会より全国高校サッカー選手権へ協賛。日本一を目指す高校生たちの挑戦を全力でサポートいたします!
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(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2022