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[MOM4198]岡山学芸館MF岡本温叶(3年)_「日本人トップの2人」の前で魅せた!将来のため磨いた「左」でスーパーゴール!

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後半28分、岡山学芸館高MF岡本温叶が同点ゴールを喜ぶ。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.7 選手権準決勝 神村学園高 3-3(PK1-4)岡山学芸館高 国立]
 
 計6ゴールが生まれた選手権準決勝第1試合。中でも観衆を沸かせた一撃が、岡山学芸館高(岡山)MF岡本温叶(3年)の同点ゴールだった。利き足と逆の左足で決めたスーパーゴール。2度目のリードを奪われ、苦しい状況にあったチームを“両利き”のMFが救った。

 岡山学芸館は後半24分に勝ち越されて2-3。直後の後半28分、左サイドを抜け出したFW今井拓人(3年)が逆サイドから走り込んだ背番号8へ平行のラストパスを送る。ややボールが後ろ側に流れたため、岡本は上手くトラップできなかった。

 さらにDF2人が寄せて来ていたが。岡本は左後方へ戻りながらのドリブルで立て直すと左足を一閃。「斜め後ろにトラップしても自分は全然シュートを打てる自信があったので思い切って振り切りました」。ややインフロントにかけたボールは鋭く曲がってゴール左隅を破った。

「あそこからのシュートはずっとやっていました。(国立準決勝で決められたことで)また一つ自信になったと思います」と振り返るスーパーゴール。利き足は右だが、「右足と同じように蹴れるように」「中盤の選手だったので両足を使えた方が自由にプレーできる」「(自分は)足が速い訳でもない。この先、(サッカーで)生きて行くためには精度の高いキックというのを武器にしていかないといけないと思っていた」と取り組んできた「左」で素晴らしいゴールを決め、チームを救った。

 左足は「中学校入って2年目くらいには『蹴れる』という自信を持って、高校に入ってからも蹴り続けてきて今では左の方が蹴れる自信がある」というほどの武器。岡本はその左足からの絶妙なラストパスによって、前半6分の先制点もアシストしている。

 チームを勢いづけ、救ったMFはPK戦1人目として登場し、今度は右足でゴール。「PK蹴る前に、相手のGKに『どっち蹴る?』と言われて、自分は『真ん中蹴る』と言ってそこで決めて蹴りました」。メンタル面について「弱いと思っていない」という岡本は、強気のキックで相手GKとの駆け引きで上回り、勝利に結びつけた。

 12月のプレミアリーグプレーオフの際に高原良明監督は、「岡本はコンスタントに力を発揮して良くなってきている」と語り、成長株として真っ先に名前を挙げていた。この日は神村学園高(鹿児島)のMF大迫塁(3年、C大阪内定)とFW福田師王(ボルシアMG内定)と対戦したが、彼らに負けない輝き。「日本のトップの2人だと思いますし、そこに勝って全国1位になりたい気持ちがあったので勝ててよかった」と微笑む。

 ただし、目標はもう1勝すること。「得点以外の部分はまだまだ満足していないので、まだまだやれるところはあるので、そこは次の決勝で出したい。決勝でも自分は結果にこだわってチームのためにというのを一番に考えてプレーしたい」と力を込めた。仲間や後輩のメッセージを貰って勇気づけられているというMFが、決勝でも結果を残して日本一を喜ぶ。

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(取材・文 吉田太郎)

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