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1回戦の2発以降沈黙の東山FW豊嶋蓮央、決勝での爆発誓う「2点取られても3点取る」

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東山FW豊嶋蓮央(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.7 選手権準決勝 東山 1-1(PK4-2)大津 国立]

 力強い突破から同点ゴールにつながるCKを獲得した。東山高(京都)は0-1の後半17分、右サイドからFW豊嶋蓮央(3年)がゴールライン際をドリブルで突破。ゴール前の味方に合わせようとした折り返しはDFに阻まれたが、このプレーで獲得した右CKからMF松橋啓太(3年)の鮮やかな同点弾で試合を振り出しに戻した。

 2トップの一角として前線で起点となる豊嶋は1回戦の星稜戦(○2-1)で2ゴールを決めたが、「そのあと決められてない」と、2回戦以降は4試合連続無得点。「今日もチャンスに外している。あれを決めていれば、1-0、2-0で勝っていたかもしれない」と、前半34分にMF阪田澪哉(3年)の左クロスに合わせたヘディングシュートの場面を悔やんだ。

 とはいえ、「全員がゴールを狙っているし、どこからでも点を取れるのがいいところ」というのも東山の強みだ。準決勝までの5試合で合計9得点の東山だが、豊嶋とMF真田蓮司(3年)だけが複数得点を挙げており、計7選手がゴールを記録している。

 9日の決勝で対戦する岡山学芸館(岡山)は準決勝で神村学園(鹿児島)と3-3の打ち合いを演じるなど、ここまでの5試合で計11ゴール。豊嶋は「得点も多く取っているし、複数得点が多いイメージ」と警戒し、「2点取られてもFWが3点取れるように。相手より1点でも多く取ることを意識したい。ここまでGK、DF陣が耐えてくれている。次はFW陣が奮起して勝ちたい」と、チームを初優勝に導くゴールを誓った。

(取材・文 西山紘平)

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