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[MOM4908]横浜創英GK和田薫空(3年)_「勝負を決めてくれた」PKストップ。桐光学園に完封リベンジ!

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後半19分、横浜創英高GK和田薫空(3年=湘南ベルマーレU-15出身)がPKストップ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権神奈川県予選準決勝 桐光学園高 0-2 横浜創英高 ニッパツ]

 宮澤崇史監督が「得意なんで、ひょっとしたらひょっとするかなっていう気持ちで見ていて。マン・オブ・ザ・マッチにしてあげたいぐらい。あそこで1点取られたら分かんなかったと思うんで。勝負を決めてくれたのは、キーパーのストップかなと思います」と勝因に挙げるビッグプレーだった。

 横浜創英高は2-0の後半19分、PA内のハンドによってPKを献上してしまう。桐光学園高のキッカーはこの日、鋭い動きを見せていたエースFW丸茂晴翔(3年)。だが、GK和田薫空(3年=湘南ベルマーレU-15出身)がそのシュートを右への跳躍から完璧にストップした。

 和田は「桐光学園のPKを結構分析していて。で、丸茂君の蹴る方向は分かっていたんで、その蹴る方向に自分のセービングを思いっ切りするだけでした」。過去の映像を全て見ていたという守護神はボールの方向を確信。迷わずに跳躍し、チームを救った。

 和田は5月の関東高校大会予選準決勝(対湘南工科大附高)でも1-1の延長戦でPKを止めて勝利に貢献。同月の関東高校大会Bブロック準決勝の霞ヶ浦高(茨城)戦でもPK戦で1本を止めて勝利している。

 1年前、0-1で敗れた準々決勝・桐光学園戦を経験していることもあり、この試合のPKストップは「今までで1番嬉しかったです」。その後も「ゾーンみたいな感じ」で乗っていたという守護神は、再三ゴール前へ放り込まれてきたクロスを安定したキャッチングで阻止。試合終了間際にも至近距離からのシュートをキャッチし、完封勝利を果たした。

 小学生時代にフットサルをしていたという和田は、至近距離からのシュートや1対1が得意。バルセロナGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンを目標のGKに挙げる守護神は決勝でも「無失点勝利にこだわりたいです」。初優勝を果たし、横浜創英の歴史をまた塗り替える。

守護神のPKストップに歓喜の横浜創英イレブン


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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