beacon

「絶対女王」成る!!藤枝順心、選手権史上初3連覇で史上最多8度目優勝!!夏冬5季連覇の偉業!!

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

選手権3連覇を決めた藤枝順心

[1.12 全国高校女子選手権決勝 神村学園 0-5 藤枝順心 ノエスタ神戸]
 第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は、藤枝順心(静岡2)が神村学園(鹿児島)を5-0でくだし同校の選手権史上最多を更新する8度目の優勝を史上初の3連覇で飾った。

 今大会から47都道府県代表に5チームを加えた52チーム参加へと大会規模が拡大する中、無失点優勝で強さを見せつけた。これで藤枝順心は夏のインターハイを含め5季連続日本一。前代未聞の歴史を刻むチームが掲げてきた「絶対女王」のスローガンを見事成就させた。藤枝順心の中村翔監督は試合後「完全優勝じゃないですか」と胸を張った。

 藤枝順心はここまで無失点、神村学園も1失点と、両チームともにハイプレスを軸とする堅守が持ち味だが、藤枝順心は前半4分、インターセプトからショートカウンターになった形で、フリーで受けたFW藤原凛音(3年)がファーストシュートをいきなり決める。

「(前半序盤は)0ー0も想定内とする中、意図した形で得点を奪えた。より勢いをつけるためにも重要な先制点」(藤枝順心・中村翔監督)を挙げた藤原は、昨年度の偉大なFWたちからポジションを引き継ぎ、重圧と戦ってきた。「終わったからいえるけどすごいプレッシャーで。今度は自分が勝たせると思ってやってきたけど、結果がついてこないで。でも自分が決めようとするほどチームの雰囲気もよくならない」と悩んだ先に、チームのために気持ちを切り替えて臨んだ今大会で大仕事を成し遂げた。

 さらに11分、藤原の左CKから混戦になったところをDF柘植沙羽(3年)が押し込み追加点。「後輩たちを引っ張る意味でリーダーシップをとり続けてきた」1年次から試合に出続けてきた守備の要が、得点でも貢献。「かっこいいゴールではなかったですけど」と本人も笑顔だ。

 神村学園は運動量に裏打ちされたハイプレスを試みるが、藤枝順心は受け手のポジショニングがよく圧を回避。狭い局面をつなぎ、それからワイドに展開する形でいなす。

 逆に神村学園はブラスバンドの大音響に背中に押され、球際の強さと走力で藤枝順心のハイプレスをかいくぐりかける。しかし藤枝順心は前線から最終ラインまで予測に基づいた連動でボールホルダーを追い込む。強引に突破しても、安定度の高いCB柘植と永田優奈(3年)が控えており決定機を作れない。藤枝順心の中村監督が言う「ボールを握らせてゲームを握った」形。神村学園はポジションチェンジを交えながらダイレクトパス、速攻など、いくつく策を仕掛けたがケアされてしまった。
 そして40分、MF鈴木由真(2年)が素早い右足の振りからゴラッソを決め3-0とした。

 後半、神村学園はゲームキャプテンDF森田こころ(3年)に代えFW原口鈴音(2年)を投入。3バックに変更して攻勢に出る。
 8分にはMF新原由菜(3年)が、13分には原口がペナルティエリア内からシュート。今大会無失点の藤枝順心ゴールを脅かす。

 神村学園ペースとなった後半だったが、藤枝順心は19分、左CKから最後はDF尾辻夏奈(3年)が頭で押し込み4点目。傾きかけた流れをセットプレーから取り戻す。41分には右サイドからのクロスをFW弦間結月(3年)が大会得点王(8点)を決定づけるヘディングシュートを決めダメ押しの5点目を奪った。

 終わって見れば、大会39得点0失点という圧倒的内容で藤枝順心の選手権3連覇。
 一方で、神村学園も1点を奪おうと最後まで走り切る献身的な姿、ボールを追う姿にこれまでの思いがぞんぶんに出ていた。
「ボロ負けしたな、と。今大会言い続けてきたのは、あえてこの時代だからこそ『根性と気合い』だと。そこを考えて相手に向かっていく知恵を引き出してほしい。それを身につけて成長できた選手権でした。そして(今日の試合を経て)これからの人生でどうひっくり返すか。負けたままで終わるなと伝えました」(神村学園・寺師勇太監督)
 52チームが参加した今大会、それぞれの思いが表現されたピッチ。藤枝順心の「絶対王者」と同時に、高校女子サッカーの新たな歴史が始まった。その意味でも記憶にとどめておくべき大会となった。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 伊藤亮)
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

「ゲキサカ」ショート動画

TOP