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青森遠征も自信に、“内容が悪くても勝つチーム”へ。悲願の初V狙う大成が2-0で初戦突破:東京B

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大成高はDFリーダーのCB堀岡竜也(左)中心に無失点で初戦突破

[10.11 選手権東京都Bブロック予選2回戦 大成高 2-0 駿台学園高 国士舘大学 町田キャンパスサッカー場]

 11日、第104回全国高校サッカー選手権東京都Bブロック予選2回戦で悲願の初優勝を狙う大成高駿台学園高が対戦。大成が2-0で勝ち、3回戦へ進出した。

 大成は2018年度と2020、2021年度大会で準優勝。昨年度は関東高校大会で初優勝したが、選手権予選は準々決勝で東京実高にPK戦で敗れている。DFリーダーのCB堀岡竜也(3年)は昨年の教訓を踏まえて「今、チームで言っているのは、『先のことは考えないで一戦必勝でやっていこう』っていうので全員でやってるんで、そこはチーム全体でちゃんと共有できています」。過去7大会で2度3位に入っている駿台学園との初戦に一戦必勝で臨み、勝利した。

 大成は前半4分に先制する。狙いとするサイドからの崩し。クロスのこぼれをFW田中莞太(3年)が頭でそらすと、これにMF生駒大雅(2年)が反応する。右足に当てたボールはループ気味の軌道を描いてゴールネットに吸い込まれ、先制点となった。

大成の2年生MF生駒大雅は先制点をマーク

 リードした大成がボールを支配して主導権を握る。ともに昨年の経験者である右SB高橋佑弥(3年)と左SB秋間龍矢主将(3年)が高い位置を取り、堀岡やCB横川慧(3年)を経由しながらボールを左右に動かして揺さぶりをかける。

 そして、注目エースMF水谷良吾(3年)とMF斉藤一来(2年)の両翼を活用した攻撃。MF山口哲蕉(3年)がインターセプトからシュートへ持ち込んだほか、ともにスキルの高いFW鈴木琉生(3年)や生駒がシュートを打ち込む。

 33分には田中がポストの跳ね返りを押し込もうとするが、駿台学園DFが執念のブロック。駿台学園はGK富沢優理(2年)中心にゴールを守り、攻守に怖さのあるFW瀬屑顕一朗(3年)やFW鈴木真育(3年)を軸としたカウンター攻撃を狙う。

FW瀬屑顕一朗は駿台学園のカウンター攻撃の中心になっていた

 37分にはカウンターから大成ゴールを強襲。瀬屑が右中間を抜け出し、ラストパスに走り込んだMF高橋祥大主将(3年)が右足を振り抜く。だが、大成はGK鈴木稜人(3年)がキャッチ。188cmの大型守護神が立ちはだかった。その直後、大成が2点目を奪う。水谷が左サイドを個人技で攻略。ゴールエリア付近まで運ぶと、最後は鈴木琉が豪快な左足シュートで決め、2-0とした。

駿台学園はカウンター攻撃からMF高橋祥大が右足シュート

前半37分、大成はFW鈴木琉生が左足シュートを決める

これで2-0

 後半、駿台学園が前への圧力を強めたことで大成もカウンター気味の攻撃が増加。その中でも水谷が身体能力の高さも活かしてシュートまで持ち込み、FW神谷修慈(3年)ら交代出場組も相手を押し返す力を見せていた。だが、豊島裕介監督は「もうちょっと自分たちで時間を作りたかったなと思ってはいます。全然プレッシャーには慣れていると思うので、ちょっとそこは課題かなとは思っています」と指摘する。

 堀岡も「前半は良かったんですけど、後半、全然相手の圧に負けちゃって、自分たちのサッカーができなかったんで、そこは改善していかないといけない」と首を振る。ただし、「3年生なんで自分、そこは中心になってやんなきゃいけないなと」という堀岡中心に相手のロングスローやカウンター攻撃を封じ、2-0で勝利。今月7日まで開催された国スポ少年男子の部で2年生GK高橋恒輝が東京都の日本一に貢献し、刺激を受けて迎えた選手権予選初戦をまず突破した。

大成の188cmGK鈴木稜人が相手の前に立ちはだかった

 大成は今夏、大阪遠征や青森遠征を実施。青森ユースサッカーフェスティバルではプレミアリーグ勢の帝京長岡高(新潟)やプリンスリーグ関西1部の京都橘高(京都)に勝利している。堀岡は「案外自分たちのサッカーが通用して、そこで自信がついたのと、そこでの強度で慣れたんで」。その後の東京都1部リーグでは、一つ余裕を持ってプレーすることができるようになったこともあり、首位・町田ユースや堀越高相手に5連勝を記録した。

 選手権では思うような試合ができないことも想定される。豊島監督は「昨年は自分たちのやりたいものを追求したようなチーム。凄い素晴らしいチームだったと思うんですけど、やっぱりこの一発トーナメントって、それだけじゃ勝てない。『うわ、今日最悪のゲームしたけど勝てたね』っていうチームを作りたいってこだわってこの夏やってきたので、そこの部分には選手たちも自信を持ってくれてると思うので、出してもらえたらなと思っています」と期待。選手たちの初優勝にかける思いは、もちろん強い。

 堀岡は「自分たち今年、(関東大会予選、インターハイ予選と)何も残せてなくて、(選手権は)3年間目指してきたものでもありますし、優勝しなきゃいけないなって思っています。自分たちが全国出てどれぐらい通用するかも見たい。チームの雰囲気も悪くないので、明日からの練習をちゃんとやっていかないといけない」。初戦で出た課題を改善し、一戦必勝で国士舘高との3回戦に臨む。

大成が2-0で初戦突破

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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