[選手権]津工が海星撃破で2連覇に王手!! 前半4発も隙を見せずに完封勝利、気を引き締めて決勝の舞台へ:三重
[11.1 選手権三重県予選準決勝 津工高 4-0 海星高 四日市市中央陸陸上競技場]
1日、第104回全国高校サッカー選手権三重県予選準決勝が行われ、津工高と海星高が対戦。FW溝部憧(3年)の先制点を皮切りに得点を重ねた津工が4-0で勝利した。勝った津工は8日の決勝で、2年連続5回目の選手権出場を目指して宇治山田商高と対戦する。
「想像していたよりも上出来でした。1点、2点はあるかなと思っていたけど4点まで行くとは思わなかった」。試合後、片野典和総監督が思わず笑みをこぼしたのも無理はない。終始相手を寄せ付けず、津工の完勝と言える試合内容だった。
試合の入りも万全だった。後方からのボール回しとDF中垣仁(3年)やMF山本遼生(3年)の持ち運びによって、津工がキックオフとともに試合の流れを掌握。「前に長いボールを入れて、そこから自分たちの攻撃のリズムを作っていこうと意識していました」。DF山崎蒼葉(3年)の言葉通り、機を見て入れるロングボールも効果的だった。
最初の見せ場は前半8分。右サイドからボールを受けた溝部が左に叩くと、受けたMF林叶希夢(3年)がカットインからシュート。海星のGK森優真がはじいたところを溝部が押し込み先制すると、11分には溝部のパスからゴール前を抜け出したFW倉田大地(3年)が2点目をマーク。21分にも左クロスの折り返しを溝部がダイレクトで合わせて、3点差までリードを広げた。
「最近はずっと選手権とインターハイでベスト4に入っているので経験が豊富。良い入りができたら安心して見ていられると思っていた」。そう口にするのは片野総監督で幸先の良いスタートを切ることができたことによって、津工はより落ち着いて試合を進めていく。
30分にはロングボールから抜け出した倉田からMF池山柊太(2年)に預けてシュート。この一撃はポストに嫌われたが、右サイドで拾ったこぼれ球を繋いで最後は倉田がゴールを奪い、試合の行方を決定づけた。
後半に入ってからも津工は隙を見せない。「失点してしまうと流れが変わる。4点を取ってからでも失点せずに自分たちのゲームにできるように意識していた」(山崎)。攻めるしかなくなった海星は後半2分にMF高橋和希(2年)のパスから、MF羽場啓翔(3年)がゴール前への侵入を試みたが、カバーに入った林が抑えてシュートを打たせない。
11分には右サイドを抜けたDF西村友秀(3年)が中央にパス。受けたFW別府聖斗(3年)が素早く左に叩き、MF小林凌駕(3年)がPA内に入ったが、トラップが大きくシュートは打てない。
「最初の10分を凌いだら絶対に勝てると分かっていた」と山崎が振り返る通り、我慢の時間帯を凌いだ津工は時おり攻撃に転じるなど上手く試合を進めて、4-0で勝利。2年連続での全国大会出場に王手をかけた。
今季は林や溝部が怪我で戦列を離れていた影響で取りこぼしが多く、県1部リーグの順位は第15節を終えて3位。インターハイ予選も思い通りに見せ場を作ることができず、準決勝で敗れた。ただ、9月下旬になってベストメンバーが揃ってからは右肩上がり。「ここに来てようやく調子が上がってきた」(片野総監督)。
選手も確かな手応えを感じており、山本はこう口にする。「リーグ戦は決めるべきところで決めることができずに負けていたけど、今大会は点を決めることができるし、しっかりと守れている」。
快勝で決勝へと駒を進めたが、チームに気の緩みは見られない。2022年と2024年は選手権出場を果たしたものの、ともに初戦敗退。今年のチームは「全国でベスト16まで進み、東京で年を越すことを目標にしてやってきた」(山崎)。
目指しているのは全国大会での勝利だからこそ片野総監督も「まだ何も得ていない。ここで勝つためにやっているわけではない。全国でベスト16に行きたいと言っているのだから、そこを見据えて取り組まないといけない」と気を引き締める。目標に近付くためにも決勝でも津工は会心のパフォーマンスを披露するつもりだ。
(取材・文 森田将義)
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1日、第104回全国高校サッカー選手権三重県予選準決勝が行われ、津工高と海星高が対戦。FW溝部憧(3年)の先制点を皮切りに得点を重ねた津工が4-0で勝利した。勝った津工は8日の決勝で、2年連続5回目の選手権出場を目指して宇治山田商高と対戦する。
「想像していたよりも上出来でした。1点、2点はあるかなと思っていたけど4点まで行くとは思わなかった」。試合後、片野典和総監督が思わず笑みをこぼしたのも無理はない。終始相手を寄せ付けず、津工の完勝と言える試合内容だった。
試合の入りも万全だった。後方からのボール回しとDF中垣仁(3年)やMF山本遼生(3年)の持ち運びによって、津工がキックオフとともに試合の流れを掌握。「前に長いボールを入れて、そこから自分たちの攻撃のリズムを作っていこうと意識していました」。DF山崎蒼葉(3年)の言葉通り、機を見て入れるロングボールも効果的だった。
最初の見せ場は前半8分。右サイドからボールを受けた溝部が左に叩くと、受けたMF林叶希夢(3年)がカットインからシュート。海星のGK森優真がはじいたところを溝部が押し込み先制すると、11分には溝部のパスからゴール前を抜け出したFW倉田大地(3年)が2点目をマーク。21分にも左クロスの折り返しを溝部がダイレクトで合わせて、3点差までリードを広げた。
「最近はずっと選手権とインターハイでベスト4に入っているので経験が豊富。良い入りができたら安心して見ていられると思っていた」。そう口にするのは片野総監督で幸先の良いスタートを切ることができたことによって、津工はより落ち着いて試合を進めていく。
30分にはロングボールから抜け出した倉田からMF池山柊太(2年)に預けてシュート。この一撃はポストに嫌われたが、右サイドで拾ったこぼれ球を繋いで最後は倉田がゴールを奪い、試合の行方を決定づけた。
後半に入ってからも津工は隙を見せない。「失点してしまうと流れが変わる。4点を取ってからでも失点せずに自分たちのゲームにできるように意識していた」(山崎)。攻めるしかなくなった海星は後半2分にMF高橋和希(2年)のパスから、MF羽場啓翔(3年)がゴール前への侵入を試みたが、カバーに入った林が抑えてシュートを打たせない。
11分には右サイドを抜けたDF西村友秀(3年)が中央にパス。受けたFW別府聖斗(3年)が素早く左に叩き、MF小林凌駕(3年)がPA内に入ったが、トラップが大きくシュートは打てない。
「最初の10分を凌いだら絶対に勝てると分かっていた」と山崎が振り返る通り、我慢の時間帯を凌いだ津工は時おり攻撃に転じるなど上手く試合を進めて、4-0で勝利。2年連続での全国大会出場に王手をかけた。
今季は林や溝部が怪我で戦列を離れていた影響で取りこぼしが多く、県1部リーグの順位は第15節を終えて3位。インターハイ予選も思い通りに見せ場を作ることができず、準決勝で敗れた。ただ、9月下旬になってベストメンバーが揃ってからは右肩上がり。「ここに来てようやく調子が上がってきた」(片野総監督)。
選手も確かな手応えを感じており、山本はこう口にする。「リーグ戦は決めるべきところで決めることができずに負けていたけど、今大会は点を決めることができるし、しっかりと守れている」。
快勝で決勝へと駒を進めたが、チームに気の緩みは見られない。2022年と2024年は選手権出場を果たしたものの、ともに初戦敗退。今年のチームは「全国でベスト16まで進み、東京で年を越すことを目標にしてやってきた」(山崎)。
目指しているのは全国大会での勝利だからこそ片野総監督も「まだ何も得ていない。ここで勝つためにやっているわけではない。全国でベスト16に行きたいと言っているのだから、そこを見据えて取り組まないといけない」と気を引き締める。目標に近付くためにも決勝でも津工は会心のパフォーマンスを披露するつもりだ。
(取材・文 森田将義)
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