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[MOM5273]津工FW溝部憧(3年)_サッカーは高校で終わり…負傷を抱えるエース&キャプテンが自らの成長示す2得点1アシスト!!

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津工高FW溝部憧(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 選手権三重県予選準決勝 津工高 4-0 海星高 四日市中央陸陸上競技場]

 点取り屋らしさを全面に押し出し、どん欲にゴールを狙い続ける姿勢が津工高FW溝部憧(3年)の特徴。ストライカーとしての才能が買われ、入学してすぐに出場機会をつかんだものの以降の高校生活は決して満足のいくものではなかった。

 2年目の昨年は選手権出場を果たしたものの、溝部自身は思い通りにゴールが奪えない試合が多かった。最終学年を迎えた今年は「去年なかなか良いプレーができなくて苦しんでいた分、自分の代こそは勝たせたいという想いが強かった」とキャプテンを志願。エースとして、キャプテンとして先頭に立ってチームを引っ張るつもりでいたが、今度は怪我に苦しむことになる。

 左膝に痛みを感じながらプレーしていたが、インターハイ予選終わりに挑んだ県1部リーグの試合で悪化。半月板がずれる珍しい怪我で治療のため試合出場を見合わせた。4か月ほどのブランクから復帰して再び左膝に痛みが走り、手術が必要と診断されたが、手術をすると選手権には間に合わない。試合復帰した3回戦の高田高戦からは膝を固めて、プレーしている。

「痛みと違和感はあるけど気合でやるしかない。チームのために一つひとつのプレーを頑張ろうということをキャプテンとして意識しています」。そう口にする溝部の選手権にかける想いは、準決勝のプレーからも感じることができた。

 最初の見せ場は前半8分。右からのパスを受けた溝部は素早く左に展開。受けたMF林叶希夢(3年)がカットインから放ったシュートのこぼれ球を押し込み、均衡を崩した。直後の11分には左中間からMF米倉諒真(3年)が入れたボールをPA前で受けると素早くゴール前にスルーパス。抜け出したFW倉田大地(3年)が冷静にゴールネットを揺らし、2点目となった。

 自らがゴールを狙うのではなく、判断よく周りを使ったこのアシストは苦しみながらも手にした成長の証。溝部は「シュートを決めたいと思っても、なかなか入らないと昨年痛感したので、周りも生かすプレーもしようと意識しています」と口にする。

 21分にはMF山本遼生(3年)の左クロスをファーサイドのMF中垣廉(3年)がヘディングで折り返し、最後は溝部が右足ダイレクトで叩き込んだ。終わってみれば2得点1アシスト。「キャプテンなのに今年はほとんど試合に出ていない。リーグ戦に出たのも5試合だけ。チームに迷惑をかけて申し訳ないと思っていたので、選手権で借りを返したかった」。そう口にする溝部が記録した今大会のゴールは6となった。

 怪我で試合に出られない日々が続きながらも、ストライカーとしての評価は高く、声をかけてくれた大学もあったが、卒業後の進路は就職に決めた。「進路は色々考えたのですが、サッカーは高校で終わりと決めました。この選手権を最後まで戦い抜くことしか今は考えていない」。

 残りわずかとなったサッカー人生を少しでも長く引き延ばすことができるかは自分次第だ。「チームとしては勝って優勝して全国に行きたい。自分が点を取ってチームを勝たせたい」と意気込む溝部のゴールラッシュは決勝、そしてその先の舞台でも続くだろう。

(取材・文 森田将義)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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