beacon

[選手権]残り3分から一気の3発で劇的逆転勝利!! “原点回帰”のユニを身にまとった広島皆実、瀬戸内下して3年ぶりの決勝へ:広島

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

広島皆実高瀬戸内高から逆転勝利!!

[11.2 選手権広島県予選準決勝 瀬戸内高 1-3 広島皆実高 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場]

 第104回全国高校サッカー選手権広島県予選準決勝が2日にサンフレッチェビレッジ広島第一球技場で行われ、第1試合では広島皆実高瀬戸内高が対戦。前半に先制された広島皆実が後半終了間際の3得点で鮮やかな逆転勝利を収め、3年ぶりの決勝進出を決めた。

 立ち上がりからボール支配率で上回って押し気味に進める瀬戸内は、前半14分(40分ハーフ)にスコアを動かす。右からの折り返しをMF渡邉楓太(3年)がシュート、広島皆実の守備陣がかろうじてブロックしたものの、ゴール前に浮いたボールをFW大西崇翔(2年)が左足で押し込んで均衡を破った。

 その後も優勢に進める瀬戸内は25分、右からのクロスに対応した広島皆実GK澤田利琥(2年)が混戦の中でファンブルしたボールを、DF井上礼治(2年)が胸で押し込む。リードを広げたかと思われたが、直前のプレーで瀬戸内に反則があったとの判定で追加点とはならなかった。

 苦しい時間が続いた広島皆実も29分、ゴール前左サイドでFKを得てFW野村陸路(3年)が直接狙ったが、ファーサイドを捉えた低いボールは瀬戸内GK田平悠斗(3年)に阻まれる。野村は前半アディショナルタイムにもハーフウェーライン付近で相手からボールを奪い、GKが前に出ているのを見てロングシュートを放ったが、わずかに左に外れた。

 瀬戸内リードで折り返した後半、広島皆実は上田貴典監督が「配球も含めて、サイドをうまく使いたかった。セカンドボールを拾えるようになった」と語った変化によって前半とは一転、敵陣で優勢に試合を進める。だが5分に野村のCKをDF折出勘太(3年)がヘッドで合わせたシュートがわずかに右に外れるなど、同点には至らない。

 瀬戸内は前半ほどチャンスを作れなくなったが守備は崩れず、少しずつ逃げ切りに迫っていた。それでも広島皆実は残りわずかとなった37分、MF弘光稔(2年)のパスで右サイドのスペースに抜け出したFW久保田聖渚(2年)が、右足シュートを決めて土壇場で1-1とする。

 劇的な展開はしかし、これで終わらなかった。勢いに乗る広島皆実は40分に左サイドでFKを得ると、野村が右足で中央へ。ニアサイドの混戦を抜けたボールがそのまま決まり、連続得点で逆転に成功した。

 なおも40+3分、後半途中に最終ラインから前線に移っていたDF杉山遼(3年)が、エリア外中央でボールを収めて右足でミドルシュート。これが鮮やかに決まり、同点ゴールから電光石火の3得点でたたみかけて逆転勝利を飾った。

 広島皆実は全国高校総体(インターハイ)県予選準決勝で2-3で敗れた瀬戸内への雪辱を果たし、3年ぶりの決勝進出。上田監督は「できれば先に失点しないサッカーがしたいので、そこは課題」と指摘しつつ、「前後半を通じてアグレッシブにボールを奪いに行くことは、ずっと今年のチームには言っている」と語ったように、最後まで足を止めずボールを追い続けたことが、終盤の逆転劇につながった。

 緑と黒の縦じま、スイカ柄のユニフォームで知られる広島皆実は近年、黒のパンツと赤のソックスが定番となっていたが、今年度はどちらも緑に。緑×黒・緑・緑の配色は、八千代高(千葉)との両校優勝で初の全国タイトルとなる全国高校総体(インターハイ)優勝を果たした1999年度、選手権初制覇を成し遂げた2008年度と同じで、OB会によって購入されたものだという。

 日本一を勝ち取った時代への『原点回帰』となるユニフォームで決勝進出を果たし、16日の決勝で18回目の出場を狙う。「強い広島皆実を取り戻すためには、全国に行かなければいけない。このユニフォームに変えたタイミングで瀬戸内さんに勝てたのは、私たちにとっても、OBの皆さんにとっても喜ばしいこと」と語った上田監督は、「ショートパスをつなぎながら相手の陣形を崩していくのが広島皆実の魅力。見ていて面白いと思ってもらえるサッカーをやるために、しっかり準備して頑張りたい」と2週間後を見据えていた。

(取材・文 石倉利英) 

●第104回全国高校サッカー選手権特集
▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中
石倉利英
Text by 石倉利英

「ゲキサカ」ショート動画

TOP