[選手権]夏に歴史を変え、今回も回収力と精度で青森山田を苦しめる一因に。八戸学院野辺地西の10番MF阿部莞太は大学4年間で自身を磨き上げてプロへ
[11.2 選手権青森県予選決勝 八戸学院野辺地西高 1-2 青森山田高 カクスタ]
前半、プレミアリーグEAST2位の青森山田高を大いに苦しめ、1-0で40分間を終了。後半26分までリードを守った。だが、逆転負け。八戸学院野辺地西高の10番MF阿部莞太(3年=TRIAS七戸サッカークラブU-15出身)は手応えよりも、自分たちの弱さを感じたようだ。
「前半はしっかりヘディングで勝つところと、セカンド拾うことを徹底しようっていう試合前のミーティングの話だったので、そこは前半は徹底できたのかなって思っています」。セカンドボールの攻防で青森山田を凌駕。中でも阿部が抜群の回収力を見せていた。
「前半は特に自分、セカンドボールの意識を強く持ってやってたので。自分のところに結構ボール来て、1個繋げたりはしてたので、そこは前半リードして帰ってこれたっていう要因の1つではあるのかなって思います」
奪ったボールを落ちついて繋ぐと同時に、相手SBの背後を狙った効果的なパスも。味方のスピードを活用し、相手を押し下げ続けた。そのこともあり、前半5分以降は相手のCKはゼロ。阿部は相手にセットプレーの強さを出させない要因にもなっていた。
だが、八戸学院野辺地西は2点目を奪うチャンスを活かすことができない。後半は逆にセカンドボールを支配され、サイド攻撃とセットプレーを多く受ける展開に。そして、後半26分にCKから追いつかれると、さらに34分にもショートカウンターから失点して逆転負けを喫した。
阿部は「後半、自分たちはギアを上げれなくて、自分としても足が攣っちゃったり、走り切れなかったっていうのがある中で、相手はしっかりギア上げてきて、逆転する勢いっていうのを持ってきたので、そこで耐えれなかったというのが『自分たちの弱さ』だなって思います」と分析する。
そして、「後半は特に1失点目のCKも自分のマーク外されて失点してしまったし、2失点目もあと何歩か下がってればっていうところだったので、悔しさっていうのは凄いあります」と唇を噛んだ。
阿部はこの一年、FW藤田律主将(3年)らとともに下級生中心のチームを引っ張ってきた。「自分たちは周りから『良くない代』、『勝てない代』って言われてて。でも、その中で『自分たちが絶対結果残して、後輩たちにいいものを残してあげよう』ってキャプテンとも話してやってきた1年間でした。インターハイはそれを1つ全国出場っていうところで実現できたのかなって思うんですけど。この選手権もやっぱり勝っていい経験させたいなと思ってたんですけど、そこができなくて悔しい思いだけど、まだプリンス(リーグ東北)参入戦もあるし、自分たちがまだやれることっていうのはあると思うので、そこに向けてまた今日の結果を受け止めて、次に繋げていきたいなと思います」。後輩たちを選手権に連れて行くことはできなかったが、12月のプリンスリーグ東北プレーオフは自分たちにとっての“選手権”。それまで自分たちが伝えられることをすべて後輩に伝え、力を出し尽くす意気込みだ。
阿部は卒業後、系列の八戸学院大へ進学予定。「プロを目指したい」と掲げている。「キックの精度っていうのはもっとボール蹴って上げていって誰にも負けないような武器にしたいなと思ってます」。この日、青森山田相手に表現していたキックに磨きをかけてプロで戦える武器にする。
また、ヘディングの強さ、常に走る切れるような運動量を身につけること。そして「技術ももうちょっとボール収めれたり、後半キツイ流れの中で自分が流れを変えたりっていうことができるようにならないとプロにはなれないなと思うので、そこをまた考えて日々過ごしていきたいなって思います」。周囲を見返し、インターハイ初出場を果たした世代の10番。FC大阪入りする先輩MF木村大輝(八戸学院大4年)のように大学で進化を遂げ、個人としての夢を叶える。




(取材・文 吉田太郎)
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前半、プレミアリーグEAST2位の青森山田高を大いに苦しめ、1-0で40分間を終了。後半26分までリードを守った。だが、逆転負け。八戸学院野辺地西高の10番MF阿部莞太(3年=TRIAS七戸サッカークラブU-15出身)は手応えよりも、自分たちの弱さを感じたようだ。
「前半はしっかりヘディングで勝つところと、セカンド拾うことを徹底しようっていう試合前のミーティングの話だったので、そこは前半は徹底できたのかなって思っています」。セカンドボールの攻防で青森山田を凌駕。中でも阿部が抜群の回収力を見せていた。
「前半は特に自分、セカンドボールの意識を強く持ってやってたので。自分のところに結構ボール来て、1個繋げたりはしてたので、そこは前半リードして帰ってこれたっていう要因の1つではあるのかなって思います」
奪ったボールを落ちついて繋ぐと同時に、相手SBの背後を狙った効果的なパスも。味方のスピードを活用し、相手を押し下げ続けた。そのこともあり、前半5分以降は相手のCKはゼロ。阿部は相手にセットプレーの強さを出させない要因にもなっていた。
だが、八戸学院野辺地西は2点目を奪うチャンスを活かすことができない。後半は逆にセカンドボールを支配され、サイド攻撃とセットプレーを多く受ける展開に。そして、後半26分にCKから追いつかれると、さらに34分にもショートカウンターから失点して逆転負けを喫した。
阿部は「後半、自分たちはギアを上げれなくて、自分としても足が攣っちゃったり、走り切れなかったっていうのがある中で、相手はしっかりギア上げてきて、逆転する勢いっていうのを持ってきたので、そこで耐えれなかったというのが『自分たちの弱さ』だなって思います」と分析する。
そして、「後半は特に1失点目のCKも自分のマーク外されて失点してしまったし、2失点目もあと何歩か下がってればっていうところだったので、悔しさっていうのは凄いあります」と唇を噛んだ。
阿部はこの一年、FW藤田律主将(3年)らとともに下級生中心のチームを引っ張ってきた。「自分たちは周りから『良くない代』、『勝てない代』って言われてて。でも、その中で『自分たちが絶対結果残して、後輩たちにいいものを残してあげよう』ってキャプテンとも話してやってきた1年間でした。インターハイはそれを1つ全国出場っていうところで実現できたのかなって思うんですけど。この選手権もやっぱり勝っていい経験させたいなと思ってたんですけど、そこができなくて悔しい思いだけど、まだプリンス(リーグ東北)参入戦もあるし、自分たちがまだやれることっていうのはあると思うので、そこに向けてまた今日の結果を受け止めて、次に繋げていきたいなと思います」。後輩たちを選手権に連れて行くことはできなかったが、12月のプリンスリーグ東北プレーオフは自分たちにとっての“選手権”。それまで自分たちが伝えられることをすべて後輩に伝え、力を出し尽くす意気込みだ。
阿部は卒業後、系列の八戸学院大へ進学予定。「プロを目指したい」と掲げている。「キックの精度っていうのはもっとボール蹴って上げていって誰にも負けないような武器にしたいなと思ってます」。この日、青森山田相手に表現していたキックに磨きをかけてプロで戦える武器にする。
また、ヘディングの強さ、常に走る切れるような運動量を身につけること。そして「技術ももうちょっとボール収めれたり、後半キツイ流れの中で自分が流れを変えたりっていうことができるようにならないとプロにはなれないなと思うので、そこをまた考えて日々過ごしていきたいなって思います」。周囲を見返し、インターハイ初出場を果たした世代の10番。FC大阪入りする先輩MF木村大輝(八戸学院大4年)のように大学で進化を遂げ、個人としての夢を叶える。




(取材・文 吉田太郎)
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