beacon

[MOM5288]尚志FW根木翔大(3年)_走って、投げてのストライカーが延長V弾!「尚志の9番」が選手権で輝く

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

延長前半8分、尚志高FW根木翔大(3年=FCフレスカ神戸出身)が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権福島県予選準決勝 尚志高 2-1(延長)帝京安積高 仙台大学サッカーフィールド郡山]

 尚志高にとって特別な「9」を背負うストライカーが、走って、投げて、決勝点を決めた。延長前半8分、尚志はFW根木翔大(3年=FCフレスカ神戸出身)が決勝ゴール。DF木村心貴(3年)の右CKをニアで合わせて、ゴールに流し込んだ。

 練習通りの形でもたらした歓喜。「触れたら入るっていう意識はあったんで。いいボール来たんで、そらしてそのまま入ればいいなって感じで上手く入ってくれたんで良かったなって思います」。スタンドの控え部員たちは「ショウタ ゴー !ゴー! ショウタ ゴー !ゴー! ショウタ ゴー !ゴー!ゴー!」の大合唱で祝福していた。

「(あのコールを聞くと)自分、やんないといけないなっていう風には思いますし、やっぱチーム全員が応援してくれてるっていう責任っていうのは感じながら常にプレーできるんで、仲間に感謝しながらプレーしたいと思います」と根木。この日、チームはシュート26本で2得点と苦しんだが、「9番」は尚志を力強く牽引していた。

 抜群のスピードを活かし、味方のロングパスだけでなく、クリアにも追いついてからの仕掛け。相手DFと入れ替わって決定的なシュートを放ったほか、DFを振り切る形でクロスに合わせた。また、ハイサイドへの動きでシュートシーンの起点に。前半こそ、課題である味方との連係を欠いてしまっていたが、徐々にアジャストし、ロングスローでもチャンスを作り出した。

 ロングスローはファーサイドまで到達するほどの飛距離。中学生時代から投げていたが、今年はその機会がなかったという。それでも、今回の選手権へ向けて再び準備。0-1の後半15分過ぎ、大事な局面限定の宝刀を抜き、2本、3本と投じて決定機も創出した。

 根木は、今夏のインターハイ初戦(対寒川/香川)で2得点を決め、神村学園高(鹿児島)との準決勝でも鮮烈な先制点を決めた。「自分の形っていうのが少しずつ見えてきて。何をしないといけないのかなっていうのを常に考えながらプレーできてるんで、(現在は)全国でも通用するなとは感じています」。プリンスリーグ東北でも得点ランキング2位タイの13得点と量産中。選手権では、2018年度大会で得点王を獲得した先輩「9番」のFW染野唯月(現・東京V)のような活躍を目指す。

「自分がチーム勝たせて、目標である全国制覇できるように、自分が点取り続けて、勝たせられるような大会にしたいなって考えています」。関東の名門大学へ進学予定の根木にとって選手権は将来のプロ入りへ向けて重要な大会の一つ。スピードや身体の無理がきくところ、そして得点感覚という武器を発揮して11月9日の県決勝、そして全国大会でゴールを連発する。

延長前半8分、尚志はFW根木翔大が決勝ヘッド


(取材・文 吉田太郎)


●第104回全国高校サッカー選手権特集
▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中
吉田太郎
Text by 吉田太郎

「ゲキサカ」ショート動画

TOP