[MOM5289]東山DF岩崎大雅(3年)_1か月半ぶりの先発起用に結果で応える!! 冷静な判断から、ゴールラッシュの口火を切る先制弾!!
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権京都府予選準決勝 京都先端附高 0-6 東山高 たけびしスタジアム]
第104回全国高校サッカー選手権大会京都府予選の準決勝・第2試合は、東山高が京都先端附高に6-0で勝利した。
第1試合がPK戦にもつれ込んだ影響で、試合開始時間が予定より25分後ろ倒しになっていたため、精神的な部分では少し難しさもあっただろう。東山の福重良一監督も試合前、選手たちがイメージ通りに試合に入れるか少し心配もあったというが、ピッチ上の選手たちは立ち上がりから主導権を握り、心配は無用であることを開始5分の先制点で証明。結果と共に、精神的な部分でも成長を重ねてきていることを示した。
その先制点を挙げたのは、3バックの右に入っていたDF岩崎大雅(3年/MIOびわこ滋賀U-15)。直前のCKのシーンで前線に上がっており、一旦クリアされたものの、東山がボールを回収したことから「ファーに誰もいなかったし、ボールも来そうだな」と判断。相手DFの間に入り、そのまま高い位置を取っていた。狙い通りにFW田中惺七(3年)が上げてくれたクロスに、頭を合わせてゴール。得意なヘディングが生きる、冷静な判断だった。
今大会では、岩崎が先発を務めたのはこの試合が初めて。プリンスリーグ関西1部での試合も「9月の中頃から先発では出られていなかったので、1か月半ぶり」の先発だった。福重監督は、「ピッチ外(勉強面)での成績もいちばん良い」岩崎の「冷静さ」を信頼して起用した。
岩崎も「やっと先発での出番が来たので、自分の実力を出そうと思って試合に臨んでいた」が、結果も示せたことについては「自分がゴールを決めてうれしいということよりも、チームとして準決勝の早い時間に先制できたことが大きいと感じてうれしかった」 。そう振り返ったとおり、ゴール後は「チームとして」喜びを分かち合える応援席に向かった。
先発ではない期間がしばらくあったが、「自分が出ても出なくても、練習からしっかり取り組んでいこうという気持ちに変わりはなかった。試合にいつ出てもいいように準備をして、出番が来たらそれに応えるだけ」と考えて積み上げてきたからこそ得られた結果だ。しばらく先発を務めていなかったことで「試合勘のようなものには少し不安があったけれど、良い入りができた」ことは、いつでも起用に応えられる自信にもなった。
全国大会での優勝を目指す東山にとって、昨年辛酸を舐めた京都府予選決勝は「絶対に超えていかなければいけない」場所だ。今大会、東山は無失点のまま勝ち上がってきた。決勝戦でも「自分たちは、集中を切らさずに守備から。失点をゼロにすることを意識しつつ、焦れずに戦いたい」。チーム全員で「自分たちの良さと実力を出して」、3年ぶりに王者を奪還する。
(取材・文 前田カオリ)
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[11.3 選手権京都府予選準決勝 京都先端附高 0-6 東山高 たけびしスタジアム]
第104回全国高校サッカー選手権大会京都府予選の準決勝・第2試合は、東山高が京都先端附高に6-0で勝利した。
第1試合がPK戦にもつれ込んだ影響で、試合開始時間が予定より25分後ろ倒しになっていたため、精神的な部分では少し難しさもあっただろう。東山の福重良一監督も試合前、選手たちがイメージ通りに試合に入れるか少し心配もあったというが、ピッチ上の選手たちは立ち上がりから主導権を握り、心配は無用であることを開始5分の先制点で証明。結果と共に、精神的な部分でも成長を重ねてきていることを示した。
その先制点を挙げたのは、3バックの右に入っていたDF岩崎大雅(3年/MIOびわこ滋賀U-15)。直前のCKのシーンで前線に上がっており、一旦クリアされたものの、東山がボールを回収したことから「ファーに誰もいなかったし、ボールも来そうだな」と判断。相手DFの間に入り、そのまま高い位置を取っていた。狙い通りにFW田中惺七(3年)が上げてくれたクロスに、頭を合わせてゴール。得意なヘディングが生きる、冷静な判断だった。
今大会では、岩崎が先発を務めたのはこの試合が初めて。プリンスリーグ関西1部での試合も「9月の中頃から先発では出られていなかったので、1か月半ぶり」の先発だった。福重監督は、「ピッチ外(勉強面)での成績もいちばん良い」岩崎の「冷静さ」を信頼して起用した。
岩崎も「やっと先発での出番が来たので、自分の実力を出そうと思って試合に臨んでいた」が、結果も示せたことについては「自分がゴールを決めてうれしいということよりも、チームとして準決勝の早い時間に先制できたことが大きいと感じてうれしかった」 。そう振り返ったとおり、ゴール後は「チームとして」喜びを分かち合える応援席に向かった。
先発ではない期間がしばらくあったが、「自分が出ても出なくても、練習からしっかり取り組んでいこうという気持ちに変わりはなかった。試合にいつ出てもいいように準備をして、出番が来たらそれに応えるだけ」と考えて積み上げてきたからこそ得られた結果だ。しばらく先発を務めていなかったことで「試合勘のようなものには少し不安があったけれど、良い入りができた」ことは、いつでも起用に応えられる自信にもなった。
全国大会での優勝を目指す東山にとって、昨年辛酸を舐めた京都府予選決勝は「絶対に超えていかなければいけない」場所だ。今大会、東山は無失点のまま勝ち上がってきた。決勝戦でも「自分たちは、集中を切らさずに守備から。失点をゼロにすることを意識しつつ、焦れずに戦いたい」。チーム全員で「自分たちの良さと実力を出して」、3年ぶりに王者を奪還する。
(取材・文 前田カオリ)
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