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[選手権]内定先の湘南で献身性学んだ昌平MF山口豪太、攻撃面は不完全燃焼気味の埼玉制覇も「自分の成長が出せた」

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2大会ぶりの全国出場を喜んだ

[11.16 選手権埼玉県予選決勝 昌平 1-0 武南 埼スタ]

 警戒に遭って特長を発揮するまでには至らなかったが、内定先の湘南ベルマーレで学んだ献身性を意識して2年ぶりの選手権出場を果たした。昌平高の10番MF山口豪太(3年)は埼玉制覇を素直に喜びながら、全国大会では得点に絡む活躍で頂点に導くことを誓った。

 武南高と対戦した決勝では右サイドハーフで先発出場。ただ、ボールを受けた際は素早く相手が集結してカットインのコースを切られ、攻撃で目立つ場面も普段よりは少なかった。そうした中でチームは前半20分過ぎから両サイドハーフとトップ下の並びを変更し、山口はトップ下に移動した。

「最初は右サイドでハマり気味だったけれど、トップ下に入ってから流動的に動けるようになって(パスを)出して動くを繰り返してできたので少しリズムを掴めた。クロスも上げられてチャンスは作れた」と山口。武器とする左足のキックで前線にスルーパスを通してシュートシーンへ繋げる場面もあった。ただ山口は左足でゴールを狙うもコースに入るDFにブロックされたこともあり、公式記録ではシュートゼロ。強烈なインパクトを残すまでには至らず「ゴールが取れなかったのが課題」と総括した。

 不完全燃焼気味に終わった決勝だが、予選を通じてチームのために戦う姿勢を見せられたことには手応えを示す。湘南に練習参加する中で「チームのために守備でも攻撃でもいろいろなところに走るのはすごい意識するようになった」といい、「今大会3試合で背後への動きだったり守備で戻るところだったりはできて自分の成長が出せた」と振り返った。決勝の後半にはスルーパスを収めてGKと1対1になりかけるシーンもあり、警戒を受ける中でもスペースを突く動きでボールを引き出した。

 その予選は初戦でいきなりPK戦にもつれ込むと2戦目の準決勝は延長戦に及ぶ戦いとなり、決勝もチームとして流れを掴みきるまでには至らず、後半アディショナルタイムの劇的ゴールでの辛勝と苦しんだ。ただ山口は「すごく上手いチームがあって、パワーがあるチームもあってといろいろな相手だった。難しいゲームが続く中でも勝ちきれる力はついてきた」と前向きに捉えており、残留争い中のプレミアリーグEASTに繋げながら選手権への準備を進めていく考えだ。

「練習の強度が高くてここなら成長できると思った」としてプロキャリアのスタートに選んだ湘南は来季のJ2降格と監督交代が決定。山口は勝利がより求められるシーズンに臨む上で「監督が変わって新しいサッカーになると思うけれど最初からしっかり自分の良さを出して、チャンスメイクできるのが自分の武器なので監督に分かってもらえるように練習から年齢関係なしにやっていきたい」と意気込む。高みを目指すだけでなくプロとして「小さい子に夢を与えて見ている人が楽しいサッカーを体現できるような選手になっていきたい」との目標も掲げ、1年目から特長を示して躍動する構えだ。

 そうしたプロの舞台で好スタートを切るためにも、高校サッカーを有終の美で飾りたいところ。山口は個人として「点を取ってみんなを勝たせる」活躍を目指すとともに、「3年間の集大成を出して楽しむだけ。しっかり最後に笑って終われるように頑張りたい」と力を込める。注目レフティは昌平の10番として大舞台でインパクトを残し、今後の飛躍に繋げていく。

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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