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攻守でテキメンの右WG起用!尚志FW根木翔大、先制アシストも遠かった追加点「今年1年間の課題だった」

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尚志高のFW根木翔大(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.10 選手権準決勝 尚志高 1-1(PK8-9)神村学園高 国立]

 尚志高(福島)の仲村浩二監督の狙いがハマった立ち上がりとなった。1回戦から尚志の3トップ中央を務めてきたFW根木翔大(3年)を右のWGにまわし、FW岡大輝(3年)を初先発させる。「3トップで来るだろうっていうことは想定してましたが、根木くんがサイドに行くことは全く考えていなくて」と面食らったのは、神村学園高(鹿児島)の有村圭一郎監督だった。

 開始5分、右SB榎本司(3年)が背後に蹴ったロングフィードを、根木が相手コーナーフラッグ付近で追いつくと、ダイレクトでクロスを入れる。中央の岡は神村学園の両CBの間でポジションをとると、ヘディングシュートをたたきこんで、尚志が先制点を奪った。

「強力な子たちを先に入れたんだろうなっていう、そんな意図は感じました。まんまとその2人で点を取られてしまった」と神村学園の有村監督が言えば、「岡と根木を一緒に使うってなかなかしてなかったんですけど、神村さん相手に出し惜しみとかしてられない」と尚志の仲村監督は起用意図を明かす。

 さらに仲村監督は、守備の面でも根木を右サイドで起用する狙いがあったという。

「相手の左サイドの攻撃力が高いっていうのもあったので、根木をピン止めすることによって、相手のバランスは崩せるんじゃないかなっていうのがあったので。そこでうまくいけたし、岡の追い方によって相手の前半のリズムは完全に壊せたんじゃないかなと思ったので、狙い通りでした」

 神村学園にとって今大会初めて先制点を奪われる展開。3試合で14ゴールを奪ってきた得点力も鳴りを潜めた。一方の尚志も、2点目を奪えない時間が続く。根木は追加点をとれなかったことを悔やんだ。

「(臼井)蒼悟がシュートを打ってポストに当たったりとか、自分たちのペースの時間帯もあったなかで、あそこで決めきれないっていうのが今年1年間の課題だったので、もう1本決めていたら自分たちがもっと楽にゲームを進められたり、自分たちのペースの時間が増えたのかなと思うんですけど、自分たちの練習だったりの甘さが出たのかなと」

 後半28分に神村学園に同点ゴールを許すと、90分で互いに決め切ることができず、PK戦の末に神村学園が決勝に駒を進めた。

「(先制点の榎本からのパスは)狙ってたんで追いつける自信はありましたし、中に岡がいるっていうので、クロスをあげれば絶対決めてくれるっていう自信はありました」と会心のアシストを振り返る根木は、守備についても奮闘。右SBの榎本のカバーに入るなど守備での貢献も大きかった。

「僕が8番の選手(荒木仁翔)をうまく見れたから、相手の右サイドからの攻撃が多かったり、左からクロスをあげられる場面は多かったですけど、中でしっかり準備できて弾けるシーンが多かったので。対人の部分ではもっと強く言って奪い切ったりしないといけなかったんですけど、タスクとしてはそこそこはこなせたんじゃないかなと」

 夏のインターハイで力の差を痛感した神村学園に、互角以上の勝負ができた尚志。それでも、あと一歩届かなかった。

「この仲間ともっとやりたかったっていう気持ちと、自分のゴールで勝たせたいって言ったんですけど、ゴールを決められなくて悔しいっていう気持ちが一番大きいです」

 流れをつくり、役割を果たしたからこそ、悔しさは根木の胸に強く残った。

神村学園の左サイドをケアした(写真協力『高校サッカー年鑑』)


根木は尚志の2人目のキッカーとしてPKを成功(写真協力『高校サッカー年鑑』)


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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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