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「人生で最高のゴール」で日本一&得点王! Jオファーも勝ち取った神村学園FW日高元「やっぱり一番安心できた」

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FW日高元(3年)

[1.12 選手権決勝 神村学園高 3-0 鹿島学園高 国立]

 その名を日本中に知らしめる晴れ舞台となった。神村学園高FW日高元(3年=神村学園中)は今大会、初戦のハットトリックを皮切りに通算7ゴールを記録し、単独得点王を受賞。準決勝・尚志高戦(◯1-1、PK9-8)での同点弾、決勝・鹿島学園高戦(◯3-0)での先制弾と、価値の大きなゴールも立て続けに決め、神村学園を初の選手権王者に導く原動力となった。

 新国立に史上最多60,142人が詰めかけた選手権決勝戦。勝負の行方を左右する先制点を決めたのは、やっぱり“13番”だった。

 MF堀ノ口瑛太(3年)のロングフィードが相手の最終ライン裏に送り込まれ、抜け出したFW徳村楓大(3年/町田内定)のシュートはGKに阻まれたが、こぼれ球を待っていたのが日高。ペナルティアーク付近で前を向くと、利き足ではない左足でミドルシュートを放った。「左足だったしちょっと焦ったけど、キーパーもいなかったので冷静に流し込めた」。複数の相手選手がゴールカバーに入っていたが、見事に誰もいない左上のコースに流し込んだ。

「人生で一番最高のゴールでした」。そう振り返る全国決勝での先制点は、2022年度の先輩FW福田師王(現カールスルーエ)に続く「13番」の得点王受賞を決定づける一発に。また日高にとっては、さまざまな苦難を乗り越えてようやく掴んだ歓喜の一撃だった。

 1年時の全国高校選手権で先発起用されるなど、下級生の頃から期待を背負ってきた日高だが、昨季は膝の負傷と中足骨骨折によって約9か月もの長期離脱を経験していた。その間はよりパワーアップした状態でピッチに戻るため、「筋トレを本格的に始めて、体つきだったり体重も3〜4kg変わった」というフィジカル強化を徹底。その成果が夏のインハイ制覇や今大会での大活躍につながった。

 今大会期間中も激動の日々だった。大会初戦の2回戦・東海学園高戦(◯6-0)でハットトリックを達成し、3回戦・水口高戦(◯4-1)でも2ゴールを記録した日高だったが、準々決勝・日大藤沢高戦(◯4-1)ではノーゴール。得点王を争うチームメートのFW倉中悠駕(3年)が一挙4ゴールを記録した悔しさもあり、試合後にはベンチで涙を見せた。

 たった1試合のノーゴールではあったが、日高にとっては屈辱的な出来事だった。「メンタル的にもやられていたというか、ちょっと弱くなっていた部分もありました」。もっともその振る舞いが、勝利したチームの一員として適切なものではないことにも気づかされた。

 有村圭一郎監督からの指摘もあって「しっかり自分の気持ちを整理しながら反省した」。5日間のインターバルで心を整え、一度は「得点王はいいかなとも思った」というところまで切り替えていた。しかし、指揮官から「チャンスはあるから」と伝えられ、ゴールを狙う姿勢は忘れず。そうしたメンタル面の安定が準決勝からの「ワンチャンスを決め切れた」活躍につながった。

 そうした今大会期間中には自らの将来を左右するプレッシャーとも戦っていた。大会開幕時、日高はプロ入りを志望しながらも、来季の所属先が決まっていなかった。気持ちの面では「そっち(進路)に寄りすぎるとサッカーに集中できなくなるので、あまり考えずにサッカーだけしようと思っていた」というが、人生の岐路を迎えた高校生にとってその重圧の大きさは計り知れない。

 それでも重圧を乗り越えて結果を出し続けたことで、日高に関心を向けるJクラブは現れた。所属先については「Jから声はかけてもらって、まだ決め切れていない状況」と明言を避けた日高だったが、「進路が決まっていない状態で不安もあったけど、得点王ももらえて、進路も困っていたのでやっぱり一番安心できた」とも話し、希望する進路は定まったようだ。

 日本一、得点王、Jクラブからのオファーも獲得し、大成功に終わった晴れ舞台。それでも日高にとっては次のステージへのスタートラインとなる。

「日本からスタートして、そこから海外だったりも挑戦したいと思っている。やっぱり今はA代表にも海外の選手が多いし、日本人も海外でやれるというところを上田綺世選手とかが見せてくれている。まずはA代表に入りたい」(日高)

 そのためにはまず、この大会で実現させてきたように自らの結果でもってキャリアを切り拓いていくしかない。「自分の長所をしっかり発揮して、その中で点だったり、アシストだったりをやっていけたら」。力強い決意を言い残し、大きな飛躍を遂げた聖地国立を後にした。
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(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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