beacon

[選手権予選]ゲームの流れをつかんだ武南が市立浦和を下す:埼玉

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.13 第90回全国高校選手権埼玉県大会準決勝 武南2-0市立浦和 NACK]

 第90回全国高校サッカー選手権埼玉県大会準決勝が12日にNACK5スタジアムで行われた。武南は市立浦和に2-0で勝利し、20日に埼玉スタジアムで行われる浦和東との決勝戦へ駒を進めた。

 立ち上がりは中盤でのせめぎ合いが続き、両チームともになかなかシュートまで持ち込めない。ようやく迎えた決定機は前半17分。武南DF松本鴻太(3年)が思い切りよく放ったミドルシュートが相手DFに当たってコースが変わり、ゴール方向へ。GK三浦拓海(3年)が右手1本で何とか弾き、難を逃れたが、徐々に武南が攻勢を強めていった。

 そして迎えた前半31分、左サイドでボールを受けたMF亀山大樹(3年)がゴール前に精度の高いクロスを送り、走り込んだMF谷口貴哉(3年)が右足で合わせる。鮮やかなシュートがゴール中央に吸い込まれ、武南が欲しかった先制点を奪い、前半を折り返した。

 突破口を見い出せない市立浦和も後半19分、FW名取優(3年)がスピードでDFの裏へ抜け出すが、GK鹿島健太(3年)が落ち着いて対応。何とか同点に追い付きたいが、次第にゴール前までボールを運べなくなっていった。

 一方、後半に入ってからも前半の勢いを持続し、チャンスをつくり続ける武南は後半24分、左サイドから中央に切り込んだFW吉光寺俊博(3年)が右足でシュート。ここはGKが何とかCKに逃れたが、追加点を狙う武南がさらに攻勢を強めた。

 すると後半27分、中央を吉光寺がドリブルで突破し、オフサイドラインぎりぎりで抜け出した途中出場のFW田島直季(3年)へラストパス。田島は右足ワンタッチでゴールに流し込み、試合を決定付ける2点目を奪った。

 終わってみればシュート数でも14本対4本と圧倒した武南が順当に勝ち上がった。試合後、武南の大山監督は「全体的にはまずまず。いい感じで点は取れたし、流れはよかった」とチームの出来に及第点を与えたが、「今週1週間をどう過ごすかです」と、決勝に向けて気を引き締めていた。


▼関連リンク
【特設】高校選手権2011

TOP