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[大学選手権]磐田入りの筑波大FW上村、復帰戦で2発演出

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[12.14 全日本大学選手権1回戦 筑波大3-0IPU・環太平洋大 味スタ西]

 大舞台に間に合わせた。来季のジュビロ磐田入団が内定している筑波大のFW上村岬(4年=磐田ユース)が故障から復帰し、フル出場。セットプレーから2ゴールを演出するなど勝利に貢献した。

 ケガに苦しんだ1年だった。疲労の蓄積が原因で4月に両足の第5中足骨を骨折。6月に手術を受け、9月に一度は復帰したが、10月末に右足第5中足骨を再骨折した。この日は10月27日の関東大学リーグ第18節・専修大戦以来の復帰戦。「足の痛みはない」と完治を強調するが、「試合勘を取り戻さないといけないと試合をやっていて思った」と、コンディションはまだまだ万全ではなかった。

「大きなケガは初めてだった。今までに1か月以上、離脱したことはなかった」という上村だが、「無理をすることが逆にチームに迷惑をかけることが分かった」と、ケガをしたことで学ぶこともあった。「あのタイミングでケガをしてよかったと今は思っている。赤崎とか、ケガで今大会に出られずに悔しい思いをしている選手もいる。ピッチに立ちたいと思っても立てない仲間の分まで戦うしかないのかなと」。大学最後の全国大会に間に合ったことを今は前向きに捉えている。

 上村も不在だった関東大学リーグの終盤は3連敗で終わった。「FWに置いてもらっている以上、点を取らないといけない。ゴールやアシストを残すことでチームに貢献したい。攻撃で点が入らないところが課題だと言われてきた。『岬が入って変わった』と言われるようにがんばっていきたい」。エースの赤崎不在で戦うインカレ。上村の完全復活が日本一のカギを握っている。

(取材・文 西山紘平)

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